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初めて電子辞書を購入しようと思っているみなさまへ…

(C) Kenji Sekiyama, 2002. All Rights Reserved

「電子辞書を買おうと思うが,種類が多すぎてどれを選んだらいいか分からない!」
「電子辞書の解説サイトがあるときいてここへ来たが,情報が多すぎてよく分からない!」

…という方は,けっこういらっしゃると思います。よく分からないまま,電器店へ行き,店員さんのすすめる機種を買ってしまった,という話もよくききます。たしかに,電器店へ行けば,選ぶのに困るぐらい電子辞書がありますが,大きく分けるとの4種類があります。以下のケースを参考に,あなたには,この4種類のうちどのモデルが適しているかを考えてみましょう。その次に,あなたの適したモデルの中で,使い勝手や大きさ,コンテンツ(収録辞書の種類)などで購入する機種を絞り込みます。社会人の方は,就職活動を思い出してください。日本中には何万という企業がありますが,まず自分の希望する業種や地域,会社の規模など様々な要素で応募する企業を絞り込んだと思います。電子辞書を選ぶときもこれと同じです。掲示板でご質問をされる場合,以下のケースを参考に,まず自分に適した機種は下の4つのうちどのグループかを確かめてからご質問いただくと,的確なお答えができると思います。もちろん,自分と似たようなケースがない人も多いでしょうから,その際は掲示板でお気軽にご質問ください。


汎用モデル:一家に一台の電子辞書? 子供からお年寄りまで,学生から専業主婦まで,誰でも使えます。英和,和英,カタカナ語,国語,漢和という主要5種の辞書に加え,様々な小さな辞書が入っています。英英辞典が入っていない機種で,収録辞書数が多いものがこのタイプのモデルです。英語学習や英語での実務以外の目的で購入する人に最適です。PW-9600, SR-9600, DD-IC700S, XD-R6200など。

英語重視(一般)モデル:英語学習や初級レベルの英語教育で電子辞書を使う人向け。英語学科の大学新入生や社会人の人で英語をやり直そうと思っている人,中高の英語教師など。学習英和辞典と学習英英辞典が両方とも入っている機種がこのタイプのモデルです。英英辞典を使ったことがない人の入門用に最適です。学習英和,和英,学習英英,国語が入っています。機種によっては,カタカナ語辞典や,漢和も入っています。一部を除き,例文検索等,英語学習,実務をサポートする独自の機能も備わっています。最近は,学習英和に加え,リーダーズ等の:PW-M670, PW-S7000, SR-9700, IDF-4500, XD-R8100など。

英語重視(専門)モデル:英語そのものを学ぶというより,道具として英語を使う人向け。外資系企業のサラリーマン,学位留学予定者,英語論文の読み書きが多い研究者,海外勤務のビジネスパースン,英語教員,通訳,翻訳者など。大規模英和(学習英和の倍以上の語数(20万語以上)を収録した代わりに,例文や文法解説を少なくした辞書)が入っている機種がこのタイプのモデルです。学習英英は入っていますが,学習英和が入っていませんので,英英辞典をある程度使いこなせる人に向いた機種です。そのほか,学習和英,英英,類語辞典なども入っています。最近は国語,漢和,カタカナ語などの日本語系コンテンツも入っているものが主流です。SR-9200, SR-T6500, DD-IC500S, PW-6800など。※XD-R9000は大規模英和と学習英和の両方が入っている異色の機種で,英語重視(一般),英語重視(専門)の両方の特色を兼ね備えています。また,SR-T5000はジーニアス英和大辞典という,学習英和と大規模英和の両方の特徴を兼ね備えた辞書を搭載していますので,一般モデルとも,専門モデルとも言えます。

中高生向けモデル:中学生,高校生が学校の勉強や受験勉強で使うのに適した機種です。汎用モデルの中で,高校生の学習に適したコンテンツを厳選しています。広辞苑でなく,学習に適したコンパクトサイズの国語辞典が入っていることや,多くの機種に古語辞典が入っていることが特徴です。そのほか,学習英和,和英も入っています。XD-R1300, IDF-3000, PW-M310など


※以下の例はすべて架空のものですが,今までに掲示板でご質問くださった方の事例をもとにしている場合もあります(^^)


ケース1:定年退職し,悠々自適の生活を送っているAさん。「最近はきいたこともないカタカナ語がテレビや新聞で頻繁に出てくるが,年寄りのオレでも使える電子辞書はないのか?」

→1台でどんなことでも調べられる機種がいいようです。汎用モデルがおすすめ。パソコンのキーボードが苦手なら,50音配列の機種がいいですね。

★機種選定のポイント

・(パソコン等に慣れていない人は)50音キーボードであること
ワンタッチで文字サイズを拡大できること(小さい文字が見えにくい人はとくに)


ケース2:経営学部の大学4年生のBさん。「卒業してすぐに就職はしたくない。英語は得意だから,アメリカの大学でMBAをとり,日本へ戻ったら外資系企業で働きたい…」

→海外への学位留学なら,語数の多い英和辞典は必要でしょう。リーダーズやグランドコンサイス等の大規模英和が入った英語重視(専門)モデルがおすすめです。

★機種選定のポイント

キーボードがしっくりくること→頻繁に辞書を引く人にとってはキーボードは最重要ポイントです。フルキーボードか,ノーマルキーボードかは好みが分かれますので,必ず実機を触ってみてください。
大画面液晶であること→携帯に便利な小型機に惹かれがちですが,このタイプの人は辞書を頻繁に使うでしょうから,大画面液晶の機種の方が使いやすいと思います。
単語帳機能がついていること→専門用語など,何回引いても覚えられない単語が多いでしょうから。
自分にとって使いやすいThesaurusがついていること→英語を書く機会が多いでしょうから。メーカーによってthesaurusの内容やレベルは違います。必ず実機でよく知っている単語をthesaurusで引き,類語の数などを比較してみてください。
例文検索がついていること→これも英語を書く際には必須です。


ケース3:専業主婦のCさん。「大学の頃は英文科でシェイクスピアを読んで卒論を書いたけど,英会話は苦手。子供にも手がかからなくなったので,英会話学校へ行ってもう一度英語をやり直したいなぁ…」

→英会話学校等で実用英語を学ぶ場合,英英辞典や例文検索機能があると便利です。また,文法の解説や例文の多い辞書があったほうがいいでしょう。学習英和,英英の入った英語重視(一般)モデルがおすすめです。

★機種選定のポイント

自分にあった英英辞典が搭載されていること→同じ学習英英でも,ロングマンとオックスフォードではかなり違います。
例文検索がついていること→英語学習には必須です。
・会話集がついていること→これは必須というわけではありませんが,搭載されている機種なら空いた時間に自主学習もできます。


ケース4:外国語学部英米語学科1年生のDさん。「英語が好きだから英米語学科に入りました。オリエンテーションで「英英辞典は絶対に買いなさい」と言われたんだけど,私にも使えるのかなぁ…?」

→基本的にはケース3と同じで,英語重視(一般)モデルがおすすめです。ただ,英語を専門に学んでいるわけですから,いずれ語数の多い辞書も必要になってくるでしょう。英語に自信があり,英英辞典をある程度使いこなせる人なら,学習英和のかわりに大容量の英和を搭載した英語重視(専門)モデルでもいいかもしれません。もっとも,大学1年生で学習英和辞典なしというのはつらいでしょうから,必要に応じて冊子体の学習英和と併用する必要もあるでしょう。

★機種選定のポイント(基本的にはケース3と同じです)

自分にあった英英辞典が搭載されていること→同じ学習英英でも,ロングマンとオックスフォードではかなり違います。
例文検索がついていること→英語学習には必須です。
会話集がついていること→これは必須というわけではありませんが,搭載されている機種なら空いた時間に自主学習もできます。
小型機か,大画面液晶搭載機かは実機を確かめて選ぶこと→持ち歩きやすい小型機か,見やすい大画面機かは好みが分かれます。


ケース5:大学で留学生チューターをしているEさん。「日本語を勉強している留学生からどんな電子辞書がいいかってきかれたんです。私の使っているものは説明も全部日本語なので難しいみたい…」

汎用モデルでもいいですし,英語を日本人に教える機会がある留学生なら英英辞書のついた英語重視(一般)モデルもいいでしょう。大切なのは,日本語へジャンプができることと,表示メッセージ等が英語に切り替えられることです。

★機種選定のポイント

日本語ジャンプができること
(日本語初級者なら)インターフェイスの言語(表示されるメッセージ)を英語に切り替えられること(または英文の詳細なマニュアルが用意されていること)


ケース6:翻訳者養成専門学校へ通うFさん。「専業主婦ですが,翻訳は在宅でもできるので,専門学校で勉強しています。先輩達はみんな電子辞書を使っているのに,私は電子辞書どころか,高校の時に買わされた英和辞典しか持っていません…」

→翻訳者の間ではリーダーズ英和辞典が定評があります。翻訳という性質上,英語と日本語両方のコンテンツを備えた機種がおすすめです。英語重視(専門)モデルの中で,日本語コンテンツも充実している機種になります。

★機種選定のポイント

リーダーズ英和(できればリーダーズプラスも)が搭載されていること→翻訳の世界では,リーダーズがデファクトスタンダードと言ってもいいぐらいです。
日本語系コンテンツを搭載し,かつ日本語ジャンプができること


ケース7:高校1年生の息子さんを持つGさん。「息子が誕生日プレゼントに電子辞書を買ってくれと言うけど,学校の勉強に役立ちそうなのはどれ?」

→これは難しいところです。高校の勉強のみを考えれば,英英辞典は不要で,むしろ古語辞典のほうが使う機会は多いでしょう。そうなれば,中高生向けモデルに決まりです。一方,英語が得意な高校生で,入試科目も英語が中心の大学を受ける場合,古語辞典よりも英語重視モデル(一般)のほうがいいかもしれません。

★機種選定のポイント

できれば小型機を→高校の授業で使う場合,机が小さいので大画面液晶搭載機だと使いにくいかもしれません。また,とくに自転車通学の生徒は,大画面機をカバンに入れ,自転車の荷台に縛り付けると,振動で液晶が割れたり故障する原因にもなります。小型機なら身につけられますので安心です。
古語辞典は必要に応じて→国文科にでも進まない限り,大学へ入ってから古語辞典を使うことはあまりありません。高校の授業で頻繁に古語辞典を引くかどうかも学校によって,教師によって千差万別です。


ケース8:クロスワードが趣味のHさん。「懸賞付きのパズル雑誌にはまっています。電子辞書を使えば難しいパズルも簡単だってきいたので,電子辞書の代金ぐらいは賞品で取り返したいです。パズルを解くのに適した機種を教えてください…」

→語数が多い辞書であることと,ワイルドカード検索の使い勝手がいいことの2つが大前提です。パズル解答以外の用途を度外視して考えると,ワイルドカード検索のスピードが速く,英語も,日本語も語数が多い辞書を搭載していて,プレビュー機能によりカーソルを移動するだけで語釈が見られるSR-T6500しかないでしょう。

★機種選定のポイント

とにかく語数が多いこと→英語のクロスワードを解くならリーダーズ・プラス搭載機に決まりです。英字紙のクロスワードのカギのかなりの部分は固有名詞ですから。
ワイルドカード検索の使い勝手がいいこと→語頭での1文字ワイルド(「?」)が使えることは大前提。候補語リストのカーソルを移動するだけで語義まで見られるプレビュー機能もあると便利です。


ケース9:アメリカの大学のアジア研究科で日本語を教えているIさん。「日本語はもちろん,日本事情や日本文学の講義もあります。英語で授業することも多いので,英語と日本語両方に強い機種がいいのですが…」

意外なようですが,中高生向けモデルがおすすめです。語数は少ないですが語釈が丁寧な国語辞典というのは,外国語としての日本語の授業の教材準備には最適です。古語辞典もついていますので,源氏や枕草子等,アジア研究科の上級生が履修する古典文学等の講義を受け持つ際にも対応できます。英和,和英もついていますので,媒介語を主に用いて授業をする場合にも重宝します。詳細はこちらもごらんください。

★機種選定のポイント

新明解国語辞典が搭載されていること→現役日本語教師の多くに信頼されている辞書です。


ケース10:ワーキングホリデーで海外へ行こうとしているJさん。「英語には自信がありません。ワーホリで使いやすい電子辞書はありますか?」

基本的には英語重視モデル(一般)だと思います。語学留学等と違い,英英辞典は必ずしも必要ではないかもしれませんが,英語でやりとりする機会は多いでしょうから,あると便利でしょう。また,日本語を教えたりする機会もありますので,日本語系コンテンツは必要です。

★機種選定のポイント

持ち運びが負担にならないもの(できれば小型機)
会話集がついていること(とくに英語に自信がない人)


あなたにぴったりの電子辞書のタイプは決まりましたか?

★次に,各機種の特徴を電子辞書へのアプローチで調べてみてください。左側フレームのリンクを使ってメーカーさんのホームページにアクセスしてみるのもいいでしょう。

★だいたいの候補が絞れたら,電子辞書掲示板にアクセスしてみてください。あなたが購入候補にしている機種をすでに使っている人からのコメントが見つかると思います。過去ログは皆さんからの情報の宝の山です。ブラウザーの文字列検索機能(CTRL+F)で機種名を入れるだけでもかなりの数がヒットすると思います。ご質問される前に,過去1ヶ月ぐらいでかまいませんので過去ログを参照していただければ幸いです。機種選択に関するご質問は過去の類似のものがでている場合が多いです。


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