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電子辞書掲示板過去ログセレクション
(Sekkyのつぶやき4・その他)

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※レス以外で掲示板に書いた駄文の中で,「Sekkyのつぶやき」1-3のいずれのカテゴリーにも入れにくいものを抜粋しました。電子辞書と冊子体辞書の違い,電子辞書の教育現場でのとらえ方,掲示板運営上のお知らせ,注意事項などが含まれています。

(ご注意)本ログ内容の著作権は,関山健治が保持しています。他掲示板や他メディアへの無断転載,剽窃等は著作権の侵害となりますので,理由の如何を問わず固くお断りします。ご不明な点はこちらをごらんいただくか,管理者へのメールでおたずねください。


非公式情報について 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月 8日(日)18時21分52秒

これだけ情報化が進むと様々なレベルの情報が世の中に氾濫していますが,情報には公開されているものとされていないものがあります。もう少し細かく分けると,(1)「メディア(カタログや公式サイト,取説等)に出ている情報」,(2)「メディアには出ていないが,お客様相談室等にきけば誰にでも教えてくれる情報」,(3)「特定の者しか知り得ない情報(このレベルも様々ですが)」の3種類があります。私自身は安全策をとり,掲示板等で何らかの情報告知をする際は,基本的には(1)にあたる情報しか扱いません。(3)は言うまでもありませんが,(2)の情報であっても,誰にでも教えてくれる情報(これであれば(1)と同等になります)なのかどうかの判断がつきにくいからです。

社内の方はもちろん,社外でも,職務等の関係で(3)にあたる情報を知りうる方(量販店さんなど)はいらっしゃると思いますが,そのような情報は,たとえ社外の人間であっても,社内の方同様に(通常は)守秘義務が生じますので,取り扱いには十分ご注意ください。量販店の店員さんの中には,自分(のような社外の人間)が知りうる情報だからいいだろうということで,未発表情報をお客様に噂として流す人もいらっしゃるようですが,これは明らかに問題です。書き込みをされる方は,ご自身の責任のもとでご判断くだされば幸いです。

掲示板ご利用者の方へ 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月 8日(日)09時54分33秒

ここは学術雑誌ではありませんので,特定機種やメーカー,個人の誹謗中傷でない限りは,皆様がご自由に発言していただいてかまいません。主観的な表現や曖昧な表現では主張がないとおっしゃる方もおられますが,私としては,すべての書き込みが客観的であるべきだとする立場をとるつもりは全くございません。「現行の電子辞書の液晶は見にくい」ということは,非常に貴重な「主張」と思います。客観的な表現をしなければいけないとなると,液晶の視認性や操作性といった点は,製品の開発に携わっている人など,スペック的な知識に明るい人でなければ「主張」することはできなくなります。

メーカーさんの担当者の方などとお話ししていても感じますが,最近は電子辞書を初めて使う高校生から,何十台と使っているパワーユーザまで,様々なレベル,バックグラウンド,目的を持つユーザの声を幅広く収集することを,どこのメーカーさんでも積極的に行っています。電子辞書ユーザ全体の中で,学生層の占める割合は年々増加していて,そのうちに一般社会人層と数が逆転するぐらいになるのではないでしょうか。そのような中では「液晶が見にくい」「使いにくい」といった,曖昧な表現であっても,情報としては非常に貴重になるはずです。また,液晶のスペックのような客観的なものと,実際の視認性が必ずしも一致しないこともあります。言い換えれば,スペック的には向上している液晶パネルであっても,ユーザの視認性の評価が高いとは必ずしも言えないということです。

いずれにしても,ここは様々な層の方がごらんになり,書き込んでくださっているのですから,その内容も千差万別だと思います。「客観的で主張のある」書き込みもあれば,非常に曖昧な内容もあります。一般読者の方は,レスされる際もご自身にとって関心がある書き込みだけにレスされればいいわけで,ご自身の嗜好に合わない書き込みであれば読み流せばいいのでは? それをとりあげて,本題以外の面でお説教めいた発言をされる方がいらっしゃると,書き込まれる側も萎縮してしまい,健全な掲示板運営に支障をきたします。

掲示板は様々な方が集うコミュニティーですから,様々な内容,立場のご発言があります。その意図の有無にかかわらず,特定個人がご自身のイデオロギーに合わない発言を統制しかねないようなご発言をなさるのは,掲示板の運営妨害とみなさざるをえません。お心当たりの方は,(以前からよく申し上げていますが)ご配慮くだされば幸いです。

投票結果(1) 投稿者:Sekky@管理者  投稿日:10月27日(月)15時00分41秒

第1回目の結果です。31日まででしたが,ここ1,2日で伸びが少なくなったので,締切を繰り上げます。

「最もよく使っている電子辞書のメーカーは?」
----------------------------------
第1位:セイコーインスツルメンツ 204
第2位:カシオ 57
第3位:シャープ 47
第4位:ソニー 24
第5位:キヤノン 21
第6位:その他 5

市場でのシェアと,拙サイトご利用の方の愛用機種にはかなりズレがあることが分かりました(^^;; たしかに,ここでは英語専門機の話題が多いので,英語系のラインナップが充実しているセイコーさんのユーザが多いことは予想していましたが,2位以下をここまで大きく引き離しているとは思いもしませんでした。たしかに,セイコーさんの機種のコンテンツバランスや使い勝手には定評がありますが,それだけではこれだけの票は得られないでしょう。セイコーさんの機種を購入されるユーザは,量販店さんのセールストークだけで購入機種を決めるのではなく,拙サイト含め,手に入る様々な情報源を漁り,自分なりに調べて納得してから買う人が多いのかもしれません(拙サイトの存在を知らずに電子辞書を使っている人の(膨大な)数は,当然投票結果にも反映されませんから)。

(重要)掲示板ガイドラインの追加 投稿者:Sekky@管理者  投稿日:10月21日(火)10時01分58秒

いつもご利用いただきありがとうございます。掲示板の書き込み内容に関して,以下の内容を追加いたします。※この追加は,今後電子辞書の新学期向け展開が本格的になる前に,トラブルを未然に防止するためのものであり,今までに問題のある書き込みがあったというわけではありません。念のため(^^;; なお,メーカーさんや販売店さん等でこの件に関して何かございましたら,個人メールでご連絡ください。

・販売価格に関して:公開,非公開を問わず,特定のユーザを対象とした販売形態での販売価格の書き込みはご遠慮ください(予告なく削除します)。具体的には,大学生協専用モデルや高校向け斡旋モデルの価格などです。生協モデルの価格は,組合員はチラシ等で知ることができますし,ウェブでも公開されていることもありますが,これは特定層を対象としている点で,誰でもその値段で購入できる量販店やネット通販の販売価格(これは書き込んでいただいて問題ありません)とは性質が違うと認識しています。

なお,上記の件は,価格に関してのみ適用されます。生協専用モデルの中身(ハードウェア仕様やコンテンツ,一般モデルとの比較など)に関する話題は書き込んでいただいてかまいません。ただし,生協専用モデルや高校向け斡旋モデルは,対象者を限定して販売する機種ですから,それ以外の人は基本的には入手できないと思います。入手方法に関するお問い合わせにもお答えいたしません。

アナログか,デジタルか…? 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 3月10日(月)11時21分32秒

woodlandykさんもおっしゃるように,おそらく30代以上で電子辞書を使っている方は,最近の電子辞書のような便利なものが学生時代にあったらどんなによかっただろう,と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

私の学生時代は,英語を専門にしている学生でも,英英辞典を常時持ち歩くような人は限られていましたし,英英辞典を1度も引かずに大学を卒業する英語学科の学生も少なからずいたと思います。英和,和英,英英といつも3冊の辞書を持ち歩いていた当時を思うと,隔世の感があります。

しかし,ひねくれた見方をすると,誰もが大辞典を持ち歩けるという,夢のような英語学習環境が整っていることが当たり前になってしまうことで,失うものはないのだろうか,という危惧もあります。電子辞書により,素早く辞書が引けることはいいとしても,単語帳機能により,引いた単語をキー一つで記憶できることは,本当に英語学習にとってプラスなのでしょうか? 紙の単語カードしかなかった頃は,手書きで辞書の定義を書き写すしかありませんでしたから,単語カードを作るという作業自体が単語を覚えることにつながっていました。電子辞書の単語帳と違って,アルファベット順にワンタッチでソートはできないけれど,一方で,教科書に出てきた順に並べるといった,「自分の世界」で単語帳を自由に操ることは,電子単語帳よりも簡単だったと思います。発音注意の単語は赤,語法に気をつける語は緑,のように,自分なりのルールで色分けをしたりというのも,電子辞書の単語帳機能には真似できないと思います。

#余談ですが,私の友人の使っているパソコンのデスクトップ画面は驚くぐらい乱雑です。一面に文書ファイルのアイコンが散らばっています。私の感覚だと,アイコンの自動整列をONにして,定期的にソートをかければ分かりやすいじゃないかとか,種類別にフォルダをつくって階層構造にして管理すればデスクトップはすっきりするじゃないか,と思いますが,驚いたのは,傍からみたら無秩序としか思えないデスクトップなのに,本人は何の苦もなく必要なファイルを探し出せるということです。彼女曰く,縦方向と横方向でそれぞれ基準があり,同じ論文のファイルは縦に並べるとか,デスクトップの左寄りはこういう関係のファイル,中央は…右寄りは…というように,自分だけの「世界」があり,それに沿ってファイルを置いているので何の不自由もないそうです。アイコンの整列や,フォルダによる階層管理という,PC側がお膳立てした機能が,人によっては邪魔でしかないのかもしれません。これは,現行機種の単語帳機能の仕様にも言えるかも…。

初めていらっしゃった方へ 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 3月 3日(月)19時56分13秒

最近,初めての方が,Google等のサーチエンジンで検索し,(トップページではなく)拙掲示板へ直接アクセスされる方がかなり増えているようです。そのためか,拙サイト左側のフレームにあるリンク(メーカーさんの公式HPや過去ログ,仕様表など)に気づかずに,単純なご質問(公式HP等を調べればすぐ分かるもの)をされるケースが多くなってきています。

初めてお越しの方は,ご質問の前に,まずhttp://www.sekky.org/jisho.htmlからメーカーさんのHPや拙サイトのコンテンツを利用して,情報を調べてみてください。「こういう辞書の搭載されている機種はありますか」のようなご質問は,それだけで答えが分かると思います。また,事前にある程度下調べをされた上でご質問いただけると,ご質問内容が具体的になりますので,私やここの常連さんもお答えしやすくなります。「○○という機種の情報を教えてください」といった内容では,「公式HPを見てください」としかお答えしようがありません。

拙サイトはメーカーさんのお客様相談室とは違い,一個人が非営利目的で立ち上げているものですので,情報の共有,リサイクルが前提であると認識しております。たとえば,購入時に掲示板でご質問くださった方は,購入後にどの機種を,どこで,いくらで買った,といった些細なことでも書き込んでいただけると,今後同機種を買う人にとっては貴重な情報源となります。あるいは,使ってみてこういうところがよかった,よくなかったということを率直に書いていただけば,すでにその機種をお使いの他のユーザや購入予定の人だけでなく,競合他社を含めたメーカーさんにとっても貴重な開発資料となる可能性があります。双方向のやりとりのできることこそが掲示板の醍醐味ですから,今後とも健全なサイト運営のためにご理解,ご協力をよろしくお願い申し上げます。

機種名,辞書名 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月17日(月)09時54分10秒

常連さんはご存じでしょうが,初めてごらんになった方は分かりにくいでしょうから,主要なものを上げておきます。もしこれ以外でも分かりにくいものがありましたらご遠慮なくおたずねください(^^)

(機種名)

・機種名の後半部分(ハイフンの後)だけを抜き出して言っている場合が多いです。SR-T5000→T5000,XD-R9000→R9000など。ただ,複数メーカーで同じ数字の機種がある場合(シャープPW-9700,セイコーSR-9700など)はフルに表記していますが,前後関係から明らかにどちらか特定できる場合は9700とのみ書く場合があります。

・私が勝手に作っている呼び方ですが…

SR-Tシリーズ→新フルキーボードモデル,新SRシリーズ読んでいますが,SR-T5000, T6500, T4020などの昨年末から今年にかけてセイコーさんから出た新機種の総称です。

旧SRシリーズ→旧フルキーボードモデルとも読んでいますが,SR-8100/9200/9500/9600/9700…等の機種です。決定キーと戻るキーが飛び出ているタイプの機種です。

XD-Rシリーズ,XD-Vシリーズetc.:カシオさんのXD-RXXXX, XD-VXXXXの機種を総称した呼び方です。

(辞書名)

・G3:ジーニアス英和辞典の第3版。2002年以降発売のジーニアス英和搭載機(IDF-4500以外)はこれを搭載しています。
・G2:ジーニアス英和辞典の第2版。
・G大:ジーニアス英和大辞典
・GC英和:グランドコンサイス英和辞典。PW-9700, PW-6800に搭載。
・新英和,新和英:研究社の新英和,和英中辞典。
・LAAD:XDシリーズに搭載のロングマンのアメリカ英英辞典。
・OALD:シャープ,セイコー,キヤノン,ソニーの機種に搭載のオックスフォードの学習英和。
・LDCE:SR-8000/8100に搭載のロングマンの英英。
・COD:SR-9200に搭載のネイティブ向け英英。
・COT:SR-T5000, DD-IC500S, PW-9700等に搭載のthesaurus
・CCT:SR-T6500に搭載のthesaurus

メーカーさんへの問い合わせやクレーム 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月 9日(日)15時30分59秒

仕事柄,電子辞書の使用や不具合等に関してメーカーさんに問い合わせる機会が多いのですが,その経験を元に,互いに気持ちよく事が進むためのコツをいくつかお話しします。以下の点に留意していれば,客の側が不愉快な思いをすることもそんなにないのではないでしょうか。

・必ず名乗る:クレームを言う側のマナーとして,基本中の基本だと思います。オンラインフォームの場合も,本名を名乗り,(なるべくなら)プロバイダや組織等のメアド(フリーメールでなく)を使い,セキュリティーのしっかりしたシステムであれば,住所や電話番号も併記することをおすすめします。電子辞書に参入している規模のメーカーさんであれば,個人情報の管理は厳重に行っていますので,安心できると思います。名前を名乗るだけでも相手に与える印象は大きく違います。正当に購入した商品に関してクレームをつけるのであれば,名前を名乗ることは何も後ろめたくはないはずですから。

・低姿勢で:故障や不具合を鬼の首でもとったように言っては逆効果です。飛行機や電車のような安全性が要求される乗り物でさえ,多少の初期故障はごく当たり前なのですから。

・感情的にならない:高いお金を出して買った商品に納得がいかなければ誰でも腹が立つでしょうが,その気持ちを露骨にサポートスタッフに見せるのは逆効果です。お客様相談室等を担当している人は,苦情処理のプロですから,こういうタイプの客への対応は日常茶飯事です。相手に敬語を使い,丁寧な物言いをするだけで,説得力が違ってきます。

・要領よく話す:不具合であるのなら,
−機種名
−購入時期(または製造番号)
−具体的な現象(「○○という単語を引き,こういう操作をしたら,こうなった」「○○のキーがうまく押せない」のように)
−その後にとった措置(「リセット操作をしたら,復旧した」のように)
−再現性の有無(同じ手順で同じ現象が再現するかどうか)

などを要領よく伝えるといいでしょう。その際,事実だけを述べ,推測(原因など)は一切省きます。電話の場合,上記の内容をメモしておいて,それに沿って順序よく言えば分かりやすいです。

・知ったかぶりをしない:拙サイトや他掲示板等の内容の受け売りをしても(口では言わなくても)見抜かれます。各メーカーさんの担当者は,我々の想像以上に,電子辞書に関して(ハード,ソフト両面にわたって)しっかり研究されていますから。

・「多数」を武器にしない:ユーザ側は,つい「このことはウェブの掲示板でも何百人という人が指摘している」「周囲の友人も皆同じ現象に遭遇し,文句を言っている」「御社は気づいていないだろうが,ネットではかなり有名になっている」等と(誇張して)言いたくなりますが,これも逆効果です。「みんなが」という内容は(人数に関しては)眉唾物だということはよく言われるからです。拙サイトはじめ,電子辞書関係のサイトや掲示板は数えるほどしかありませんので,どこのメーカーさんでも,すべてのサイトを巡回しているはずですから,ユーザがわざわざ言わなくても分かると思います。「皆」というほど多くの友人が,同じ電子辞書を同時に買うというのも,現実には考えにくいですし(^^;;

・対処方法は相手にゆだねる:修理で済むことなのに新品に交換せよ,などとユーザ側が要求するのは,クレイマーか?と思われ,好ましくありません。

・相手の立場を考える:サポートスタッフは,お客様との接点であると同時に,そのメーカーさんの一社員でもあります。メーカーさんという立場上,言動にも配慮が要求されます。場合によっては「本音と建前」を使い分けなければならない場合もあるでしょう。不具合等に関しては,客に不利のない措置(交換,修理等)をとるための橋渡しをするのがサポートスタッフの仕事ですので,原因等の詳細といった内部情報までユーザ側が求めてはなりません。

これぐらいを留意すれば,ユーザ側が不快な思いをすることはまずないと思います。

発音記号も… 投稿者:Sekky@管理者  投稿日:10月30日(水)11時32分44秒

ついでですが,私もびっくりしたのですが,今の指導要領で学んでいる人は,発音記号が読めない,書けないという人がかなりいるようです。英語が専門ではないにせよ,国公立大学を卒業(入学時にセンターテストと二次で英語の試験を受けている)した人でも,発音記号を読む(ネイティブライクな発音かどうかは別問題で,とにかく未知語でも発音記号さえあればどういう発音で読まれるかが分かる)ことや書く(基本的な単語の発音をIPAで表記する)ことに困難を感じる人がけっこういるようです。それも,受験の頃の知識は忘れたからというのではなく,もともと発音記号の読み方を教わったりしなかったという人がけっこういるようです。逆に,30代以上の人なら,thinkの発音をIPAで書いてくださいといっても,それほど困難はないはずです。

最近の電子辞書で発音機能のついた機種はかなり人気があるようです。私からすれば,わずか10000数千語の単語の発音が入っているぐらいのために高価な発音機能付き機種を買わなくても,大学生ならIPAが読めるのだからいいのではないかと思ったのですが,IPAを読むのに自信のない人が増えたからなのかもしれません。

英語教育と辞書(>るっこらさん) 投稿者:Sekky@管理者  投稿日:10月30日(水)10時39分42秒

>>るにつれ,その傾向が強まっているようです。文法訳読という教授法は,最近の日本の
>>英語教育では悪者にされることが多くなり,そのとばっちりを受けて(文法訳読の際に
>>は必須であった)辞書までもが悪者扱いされているのかもしれません。

>これって、本当ですか。

一般化はできないにしても,日本の英語教育全体が徐々にそういう方向へシフトしていきかけているのはある程度は事実だと思います。これは今に始まったことではなく,私が中学生だった頃からその傾向は始まっていたような気もします。

電子辞書とは直接関係ない話題で恐縮ですが,日本の学校英語教育は,当然文科省の学習指導要領のしばりをうけます。指導要領はほぼ10年周期で改訂されるので,るっこらさんの世代と私の世代,今の大学生の世代ではそれぞれが別々の指導要領で英語を学んでいるはずです。私は,英語教育研究者の間では「週3世代」と呼ばれるグループですが,中学の英語の時間が週3時間に削減された指導要領で英語を学んできています。るっこらさんの時代とは,中学校での(つまり入門期の)英語の授業時間が明らかに少ないわけです。当然,指導内容も厳選され,過去完了などは高校へ回され(もちろんそんなことは当時の私は知る由もありませんでしたが),辞書に関しても使い方はほとんど指導されることはありませんでした。というより,中学の教科書は載っている単語すべてのワードリスト(訳語つき)が教科書の巻末にあるので,辞書に全く手を触れなくても中学までは英語で5がとれたわけです。

この「週3世代」は高校では授業時間数がかなり増えるわけですが,カリキュラムは大きく変わっています。るっこらさんの時代のような「英文法(グラマー)の授業」というのが指導要領からはなくなり,そのかわりに「英語I, II」という中学のような総合英語の授業が新設されました。文法重視の教育の弊害が叫ばれていた時代なので,文法を教えるための英語の授業をなくし,読解教材の中で(コンテクストの中で)文法も教えていこうという流れなのだと思います。※あくまでも指導要領のしばりがなくなったというだけなので,実際の現場では文法の(検定教科書でなく)副読本を使った従来式の授業も残存していましたが。

私の世代だと,指導要領では「文法の授業」がなくなったとはいえ,まだまだ文法重視の授業は健在でしたから,当然,予習には辞書が不可欠でした。しかし,上述のように中学で辞書指導を受けていないことに加え,そういうことを高校の先生はご存じない(辞書の使い方は中学で勉強しているはずだと思っている)ので,結局辞書の使い方を教わらないままになってしまっています。
私の世代は,ちょうど一番最後の共通一次と(浪人すれば)最初のセンターテストを受けた時期なので,入試難易度がかなり高く,国公立の二次試験では旧態依然の「英文解釈」「英作文」の問題が出されていました。そのため,受験を突破するには1語1句ゆるがせにしない解釈力が必要で,結果として辞書を引きまくらないといけなかったのだと思います。

しかし,今の大学生や若手社員(だいたい25,6歳以下だと思います)は,いわゆる「OC世代」で,オーラルコミュニケーションという科目を必ず高校で学んでいる世代です。このカリキュラムでは文法項目が大幅に削減され,教科書の英文自体も平易に,短くなっているので,高校の英語でも,辞書をそれほど使いこなさなくてもこなせるようになってきているのかもしれません。OCというと時代の流れを反映してきこえはいいのですが,一方で,英文法のイロハを知らない(大学1年生で5文型を知らないとか,自動詞と他動詞の区別,形容詞と副詞の区別さえわからない)学生が(うちだけでなく全国的に多くの大学で)増える原因にもなっているようです。私などは「君たちは文法ばかり勉強しているから英語運用力がないのだ」とよく大学で言われましたが,最近では文法さえも怪しい学生が増えています。ALTの先生が高校に来れば,「辞書を引いていないで間違ってもいいからネイティブの先生に話しかけてみなさい」ということもあるでしょうし,大学入試の問題にしても,精読して内容を解釈するというよりは,速読の力が要求されるものが増えています。慶應SFCの英語の入試などはその典型で,何千語という英文(受験産業では「超長文」というのだそうですが)を短時間で読み,内容を把握することが要求されます。こういう大学を受ける生徒は,辞書を引きまくるという従来型の勉強では歯が立たないのかもしれません。

>私が高校生の時代(30年近く前ですが)って、まともな学習辞書といえば研究社の英和
>中辞典しかなく、それをぼろぼろになるまで引きまくることのみで私の英語力は形成さ
>れました。材料は文部省認定の高校の教科書とNHKのラジオ講座のテキストのみでした。

るっこらさんの頃の研中はおそらく3版か4版だと思うのですが,その頃の英和と今の学習英和では情報量や内容の信頼性が桁違いだと思います。それでも,英語力の基盤となる力というのは今も昔も同じはずで,そういうレベルのことは辞書の種類とか辞書のブランドには関係なく身につけることができるとも言えます。

コミュニケーション重視の英語教育では辞書が悪者にされ(海外のESLコースを受講された人は分かるでしょうが,むこうのコースでは,授業中に辞書を引くと物凄い勢いで怒られたりすることがあります。辞書は予習の時に家で引いてこい,と),辞書を引くのでなく,分からない単語はネイティブにきけ,とよく言われると思います。それも一理あると思います。ただ,日本人の英語学習者の多くは,慣れない英語で通じなかったらどうしようとか,こんな簡単な単語の意味をきいて笑われたら(相手のネイティブにというよりは,周囲のクラスメイトに!)いやだなとか思っているから授業中に辞書を引くわけで,こういう心理を度外視して「辞書を授業中に使ってはいけない」などという英語教育が行われるとするならば,学習者にとっては,辞書を引くということにマイナスなイメージを与えるかもしれません。

インターネットが普及したことで,今までとはくらべものにならないほどの情報が,楽して簡単に手に入るようになりました。匿名掲示板などは,英語に関する質問スレッドもあり,全く素性を明かさなくても,そこを見ている誰か(翻訳機でなく)が気が向いたら訳したり,単語の意味を教えてくれるようなところもあり,けっこう人気があるようです。便利になったとは思いますが,一方で,辞書の引き方に習熟していれば,たとえインターネット環境のない場所へ行っても,辞書1冊あれば英語に関する多くの疑問は解決できると思います。応用言語学の研究でも,learner autonomyということがトレンドになっていますが,教師が一方的に教えるのではなく,学習者が自分で問題解決をしたりすること(問題解決ができるように教師が手助けをする)が今後は必要になってくると思います。これだけの勢いで普及している電子辞書が,学習者自身での自立学習を助けるツールになることを願いたいです。

>たかはしさん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日:10月 9日(水)10時54分34秒

なるほど。こういう先生もいらっしゃるんですね(^^;; 電子辞書の是非は個人の価値観の違いや学校の教育方針? もあるでしょうから,電子辞書に否定的だからケシカランとは思いませんが,その先生や学校も,否定するならするで,半分大人の高校生を十分納得させるだけの理由を持っている必要があると思います。

>彼が授業中に取り出したところ、すぐさま没収されてしまったということです。

現場の先生もたくさんごらんになっていらっしゃるようなので敵に回すかもしれませんが,この「没収」というのが理解に苦しみます。なぜ英語の時間に英語の電子辞書を取り出して没収されなくてはいけないんだろう…? ナイフのように他人を殺傷させる危険のあるものなどは,校内の安全を確保するために強制的にでも取り上げる必要はあるでしょう。電子ゲームや漫画の本のように授業に関係ないことを授業中にしていて,注意しても無視するような生徒なら,授業の秩序を保つために,その場は取り上げ(放課後等に指導をして返すなど)ることも有効でしょう。でも,何で電子辞書を没収…?

>1.高価である。
>2.おもちゃである。
>3.目障りである。 
>4.授業の運営に差し支える。 
>5.書き込みができない。

私個人としては,この中では1に関して(だけ)は分かります。前も書いたのですが,高価であるものを学校に持ってきて盗難にあえば,大学はともかく,高校までなら学校側の管理責任も問われるかもしれません。施錠できるロッカーなどを設置しにくい事情もあるので,親などに「なぜ盗難が起こらないような設備を備えないのか」と言われたら高校側は立場が弱いでしょう。盗難をさせないような道徳的な指導をするよりはもともと禁止したほうが効果はあるでしょうから学校側も電子辞書を規制してしまうのでしょう。

5に関しては確かにその通りですが,だからといって没収する理由にはならないと思います。紙の辞書であっても,余白に書き込むかどうかは個人の学習スタイルの問題で,教師が押しつける性質のものではありません。書き込みが好きな生徒は電子辞書を使わないでしょうから,別にいいんじゃないの,という気はします(ですから,逆に紙の辞書がいいという生徒にまで電子辞書を押しつけてしまうとなると,それも問題だと思います)。辞書に書き込みをしたほうが英語力がつくというようなデータはきいたことがありません。私個人の話で恐縮ですが,私は辞書への書き込みが大嫌いでしたが,いちおう英語の教員,研究者として仕事ができる程度の英語力はあるつもりです。

2と3はその教師の主観ですね。2はフルコンテンツ電子辞書をよくご存じないことからくるものでしょうし,3のように「目障り」などという生徒の言動に関する主観的な評価はとんでもないことで,教師として絶対言ってはならないことです。もっとも,日本の教育現場なら

>3については、授業中にカチャカチャやることで、大多数の電子辞書を持っていない他の
>生徒が授業に集中できなくなるというのは事実のようでして、一理あるように感じてしま
>いました。

というのも分かる気はします。出る杭は打たれるというのでしょうか。電子辞書普及の過渡期にある今では仕方ないのかもしれません。私が高校生の頃もよく英語の先生に難しい新出単語などを「これはけっこうレベルの高い単語ですが,その電子辞書には載っていますか?」といかにも「載っていないでしょう?」のようにきかれましたが,4万語弱入っている機種でしたからまず載っていましたし,その先生も取り上げたりということはありませんでした。もっとも,いわゆる管理教育校ではなく,生徒の自主性を尊重してくれた学校だったからかもしれませんが。
>しかし電子辞書があると、当てられる順番から自分の担当箇所を推測して他の生徒よりも
>早く和訳を完了させることができ、比して有利になるとのことでした。

私が学生の頃も電子辞書の恩恵をこういうところで存分に受けていた(^^) のでえらそうなことは言えませんが,たしかに辞書引きの速さが成績評価にも影響を及ぼすとなると,(英語力でなく)電子辞書の有無で(極言すればその生徒の家の経済状況が)英語の成績が決まることになるでしょうから,これは一理あると思います。

>電子辞書は現場の英語の授業でそこまで問題にされなければならない存在なのでしょうか。
>自分自身でもよく分からない部分もあるので、皆さん(特に実際に教鞭を執っておられる
>方)の意見をいただきたいところなのですが。

先日の電子辞書ワークショップでも,電子辞書と外国語教育に関しては興味を持たれたフロアの人が多かったようです(時間の関係でじっくりディスカッションできなかったのが残念ですが)。私も,ぜひここをごらんくださっている現場の先生のコメントをお伺いしたいです。

>授業中に電子辞書を使えなかった結果として成績があがったということで、もしかして
>学校の先生はそこまで意図して電子辞書を禁止にしているのかな?と二人で首をかしげ
>ているところです。

そういう意図はたぶんないでしょう(^^) それだけ深く考えていらっしゃる先生なら,電子辞書がおもちゃだなどとはおっしゃらないでしょうから(笑) その生徒さんが電子辞書を使ったことが成績アップの原因だとは言い切れないでしょうが,電子辞書を使ってもちゃんとよい成績はとれるのだということを周囲に認知させるいい機会になると思います。こういうケースが今後ずっと続けば,先生方の見方も変わってくるかもしれませんね。

機種選択に関するご質問について 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 9月30日(月)14時59分55秒

最近「おすすめの電子辞書を教えてください」というような漠然としたご質問が増えておりますが,正直なところ,これだけでは「今店頭に並んでいるフルコンテンツの機種ならどれでも必要最低限の基本性能は備えていますので,どれでもいいと思います」としかお答えできません。

たしかに,機種が多すぎてどれを選んだらいいか分からないということはあると思いますが,電子辞書は,以下のページにあるように大きく4つに分けられます。まず,ご自身の英語力やニーズ等をもとに,どのタイプがあてはまりそうか,考えてみてください。次に,そのタイプの機種1つ1つを,メーカーさんの製品紹介ページや,拙サイトのユーザレビューなどで調べ,どういう特徴があるかをつかんでみてください。機能に関する詳細はメーカーさんのページでも説明されていますし,拙サイトの「電子辞書へのアプローチ」でも簡単ですが説明されています。もちろん,デザインや重さなど,外見も(人によっては)重要なポイントになると思います。

ここまでのプロセスで,候補になる機種がある程度絞れるでしょうし,様々な付加機能や操作性のポイントの中で,自分にとってどれが重要で,どれがなくてもいいものかが分かると思います。また,メーカーさんのカタログや拙サイトのないようでは分かりにくい面で疑問に思うことも出てくるでしょうし,本当にこの機種でいいのか,と感じることもあると思います。この時点で掲示板にご質問していただけると,非常に具体的になりますので,私も,同機種をすでにお使いの他のユーザさんも,お答えしやすいです。また,このようなご質問は,本人だけでなく,同じように悩んでいる他のユーザの方にとっても非常に有効な情報源となります。

これはたしかに面倒ですし,まともにやろうとすれば休日半日ぐらいはつぶれると思いますが,じっくり時間をかけて選んだ機種には愛着もわくでしょうし,実機を購入する前にその電子辞書の使い勝手や機能の知識がある程度あるわけですから,購入してからもすぐに使いこなすことができます。時間があれば,購入後のインプレッションや,どういう経緯でこの機種を選んだかを掲示板でフィードバックしていただけると,今後同じようなニーズの人に還元され,情報が有効にリサイクルされます。過去のケースを見ても,電子辞書を使いこなし,それがお仕事や趣味での英語学習にプラスになっている人は,購入時にもじっくり時間をかけて機種を選び,非常に些末な疑問点でも納得いくまでご質問されて,自信を持って購入された人が多いようです。

#掲示板でのやりとりを含め,ネットワークの世界は,ギブアンドテイクが大前提だと思います。楽して情報を得ようとするだけの方には,こちらとしても形通りのお答えしかできません。皆様のご協力をお願いいたしますm(..)m

http://sekky.tripod.com/edicintro.html


電子辞書に関するワークショップ 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 9月27日(金)19時33分55秒

自分のことをアナウンスするのも気がひけるのですが,横浜「言語と人間」研究会という言語学,外国語教育関係の研究会の例会で,急遽代理でセッションを担当することになりました。なにぶん準備の時間がないので,すぐできる内容ということで,電子辞書に関する一般的なものを行います。10月5日の土曜日の午後3時40分(午後1時からの例会の一部なので,開始時間は遅れることもあります)から約1時間です。場所は神奈川大学(東急東横線白楽駅から歩いて15分弱,または,JR横浜駅から市営バスで神奈川大学入口下車徒歩5分ぐらい)20号館4階(会場は当日20号館入口に掲示します)です。研究会員が主な対象ですが,資料代500円(学生・院生は無料)をお支払いいただければ非会員の方の当日参加も可能です。

学会発表というよりは一般向けの講演のようなものなので,拙サイトのコンテンツや掲示板のログなどをごらんくださっている方にとっては,ほとんどがすでにご存じの内容だと思いますが(^^;; 一応以下に簡単なアブストラクトを書いておきます。ご関心のある方でお近くの方はおこしください。

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(ワークショップ)「押して引く」辞書の素顔−電子辞書の魅力と外国語教育・研究における活用法をさぐる−
関山 健治(沖縄大学)

冊子体辞書数冊の中身をまるごと収録したIC電子辞書は,1991年にセイコー電子工業(現セイコーインスツルメンツ)より第一号機が発売されて以降,順調に出荷台数を伸ばし,最近では年間300-400万台(週刊ST, 2002年4月26日号)も売れているといわれる。各社が競うように新製品を投入していることもあり,高校や大学の教育現場でも,1クラスの半分以上が電子辞書を使っていることはごく当たり前のようになってきている。しかし,学生や教員の大半は「軽くて小さい紙
の辞書」として電子辞書をとらえており,電子辞書ならではの様々な機能を熟知し,使いこなしている人は非常に少ないと言っても過言ではない。

このワークショップでは,今までに20台近い電子辞書を実際に使用し,「電子辞書掲示板」をインターネット上で主宰する中で,多くのユーザや関係者と情報交換をしてきた発表者の経験から,一般にはあまり知られていない電子辞書の魅力や使い方の事例を,実演をまじえながら紹介する。それを通して,電子辞書が教育現場や言語研究においてどのように活用できるのかを明らかにするとともに,冊子体辞書ならではの良さもとりあげながら,フロアの皆さんとディスカッションをしていきたい。※参加者の方で電子辞書をお持ちの方は,ご持参ください。

機種選定に関するご質問について 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 7月16日(火)14時50分04秒

↑最近,具体的な用途や英語レベル等の情報が一切なく,ただおすすめの機種を教えてください,というご質問が,掲示板上というよりも個人メールで大変多くなっています。あらかじめお断りいたしますが(掲示板上でなく)個人メールによる電子辞書関係のご質問には,一切お答えいたしませんのでご了承ください。インターネットはギブアンドテイクの世界ですから,素朴なご質問であっても掲示板上でやりとりをすれば,他のユーザさんで同様の疑問をお持ちの方にも還元され,情報のリサイクルが有効に機能します。※もちろん,掲示板運営上のコメントや,メーカーさんからのご指摘,その他個人的な内容は従来通りメールでかまいません。

★なお,電子辞書を購入予定の方で,機種選定に関するご質問をされる場合は,まず以下のサイトをごらんください。

「初めて電子辞書を購入しようと思っているみなさまへ」:http://sekky.tripod.com/edicintro.html
→事例別に最適な電子辞書の種類があげてあります。まずここをごらんください。

「電子辞書へのアプローチ」:http://sekky.tripod.com/icdic1.htm
→これをごらんいただけば,電子辞書にはどのような種類があり,どういう機能がついているのかが分かります。個人によって必要な機能は違いますので,自分にとって必要な機能は何か,考えてみてください。冒頭のQuick Indexを使えば,「広辞苑が必要かどうか」「英和・和英辞典はどの辞書がいいか」の2点をもとに機種を絞ることができます。

上記のサイトで自分にとって必要な機能と電子辞書の種類を絞り込んだら,電子辞書仕様比較表
http://sekky.tripod.com/edicspec1.html
http://sekky.tripod.com/edicspec2.html
http://sekky.tripod.com/edicspec3.html

を参考に,候補機種をいくつかしぼってみて下さい。各メーカーさんのホームページや拙掲示板の過去ログも参考になります。また,リーダーズとグランドコンサイスの違い,学習英英辞典の違い(LDCEとOALDの違いなど),ジーニアスの旧版と新版(G3)の違い,など,電子辞書コンテンツに関する知識は,過去ログの中から私の書き込みを抜粋した「Sekkyのつぶやき」:http://sekky.tripod.com/tsubuyakilog.html も参考にしてください。

これだけ事前に調べていただければ,ある程度自分のニーズにあった電子辞書がどういうものかということが把握できると思いますので,より詳しいお話ができると思います。

今後とも,よろしくお願い申し上げます。m(..)m

掲示板ご利用について 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 5月14日(火)14時25分34秒

いつもご利用いただきありがとうございます。掲示板の書き込み内容に関して,以下の点にもご留意いただければ幸いです。

・故障や不具合等へのメーカーさんの個人的な対応について:故障をした際の対応は,状況によって臨機応変に対処していただける場合があります。保証期間後なのに故障内容によっては無償対応していただけたり,送料を無料にしてくださったりというようなことです。このように,メーカーさんが柔軟に対応してくださったためにとても気持ちがよかったというユーザの称賛の声は,そのメーカーさんにとっては励みになるでしょうし,他のメーカーさんにとっても,自社のユーザサポートを改善する上での参考になると思います。ただ,このような対応は当該社員さんとユーザ個人特有のもので,各社員の方個人の判断でされている場合もあると思います。そのため,もし書き込まれる際は,サポート担当者名や細かな状況,やりとりのメールの中身などは伏せていただき,無用なトラブルがないようにご配慮いただければ幸いです(今のところこのようなことはまだありませんが,自主規制ということで(^^;;)。

※言うまでもないことですが,「臨機応変な対応」はあくまでも個々の状況に応じたイレギュラーなものであり,特別なものです。ですから,同じ状況で担当者によって対応が違ったとしても当然であり,それを非難すべきではありません。間違っても「電子辞書掲示板ではこのような場合無料だったという人がいたが」のように,「臨機応変な対応」を「あたりまえの対応」としてメーカーさんに持っていかないでください。このような人がいると,メーカーさんも例外なくマニュアル記載の保証規定通りの対応しかしてくださらなくなり,結果としてユーザに不利益が生じます。

パソコンのユーザサポートでは杓子定規な対応が多いのに,電子辞書のサポートセンターでは,どこのメーカーさんでもユーザを尊重したフレキシブルな対応をしていただけているようで,メーカーさんには大変敬意を表しております。今後とも,ユーザ本位の対応をメーカーさんがしていただけるよう,ユーザの皆さんもご協力くださいm(..)m

・量販店,ネット通販等の価格情報について:安い店の情報や実売価格を掲示板で出していいかというご質問を時々いただきますので,拙掲示板でのスタンスを明確にしておきます。私は,量販店の店頭や通販サイトに表示されている価格は,店の住所等と同様に,その店が一般に向けて公開しているパブリックな情報と判断していますので,掲示板で紹介していただいても全く問題ありません。首都圏以外の人でも居ながらにして東京の量販店の価格情報を得られるというのは,インターネットの大きなメリットでしょうし,安い店を情報交換してその店で買う人が増えれば,店の側にとってもプラスになるはずです。

ただ,値切ったりして個人的に安くしてもらったような場合,上述の「イレギュラーな対応」になりますので,担当者名等は出さないようにお願いします。

今後とも,よろしくお願い申し上げます。

60000アクセス御礼m(..)m 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 4月20日(土)11時25分05秒

今気づいたのですが,いつの間にか掲示板のアクセスが60000ヒットになっていました。このカウンターは掲示板を有料サービスに切り替えた時(昨年末)からカウントしていますので,実際には(無料掲示板で2ヶ月ほどやっていましたので)もう少し多いかもしれません。

ともあれ,電子辞書という地味な,しかも特定分野の掲示板でここまでアクセスしていただけるとは私も予想外で,感謝しております。今後ともよろしくお願いいたしますm(..)m ついでといっては何ですが,アクセスログをもとにした,本掲示板に関する興味深いデータをいくつかお知らせします。

・この掲示板は,1日のアクセスの3割弱が12時から13時までと17時から18時までの約2時間に集中しています(平日は)。電子辞書というと,一見学生向け商品のように思われますが,アクセス状況から見ると,一般社会人の皆さんもかなりの人数が(学生以上かも?)電子辞書に関心をもっていらっしゃることがうかがえます(おそらく,昼休みや勤務終了後に機種選択などのご参考にアクセスしてくださっているのでしょう)。

・多少の上下はありますが,通常は総アクセスの半数以上は2回以上アクセスしてくださっているリピーターさんです(もっとも,リモートホストをもとにしていますので,同じ企業内で別の人がアクセスされている場合も常連さんになってしまいますが(^^;;)。そのうち,2割ぐらいは5回以上おこしいただいている常連さんです。いつもありがとうございます(^^) 本掲示板で購入前にご質問をくださった方で,購入後も電子辞書そのものに興味を持ち,定期的にアクセスしてくださっている,というメールをよくいただきます。1台買うつもりが,購入後,掲示板で他機種をお使いのユーザさんのコメントに刺激され,買い増しでもう1,2台追加購入された,という方もいらっしゃいます。電子辞書は,道具としてだけでなく,その日進月歩での進化の過程にも興味深いものがあるようです。

・大ざっぱなアクセス元情報(プロバイダ名や企業,学校名程度)とアクセス数はログに残るのですが,(これは電子辞書には関係ありませんが)ここ数ヶ月になって急にブロードバンドが普及していることがうかがえます。ほんの数ヶ月前までは,アクセス数上位は大手プロバイダ(Nifty, ODN等)が占めていたのですが,最近はYahoo BBが猛烈な勢いで普及しているようです。

・各電子辞書メーカーさんも,掲示板や各種コンテンツは定期的にアクセスしてくださっているようです。メーカーさんからたまに個人メールをいただくのですが,この掲示板でユーザの皆さんからいただくレビューやご要望,不具合の指摘等は,メーカーさんにとっては大変貴重なものだとうかがっています。立場上,メーカーさんがじかにこの掲示板上でお答えすることはできないようですが,次期機種の開発の際などは皆さんからの素朴なコメントが参考になっているかもしれません。

ネット掲示板にはダークサイドも少なからずあるようですが,電子辞書やその関連分野の話題のディスカッションに専念できる本掲示板の健全な環境は,いつも貴重なお時間と課金を費やしてアクセスしてくださっている皆さん1人1人の良識のおかげであると確信しております。今後とも,よろしくお願い申し上げますm(..)m
電子辞書と関係ない話題で恐縮ですが,アクセスログにはブラウザの種類やOSも集計されるので,パソコン業界のトレンドも少なからず反映されます。驚いたのは,OSも,ブラウザもMSのほぼ独占状態になってきているということです。総アクセスの8割以上(9割と言ってもいいぐらいです)がIEです。私が初めてインターネットを使った頃は,Mozaicの全盛時代で,しばらくたってNetscapeが幅をきかせてきたのですが,今ではネスケも全体の1割あるかないかです。最近猛威を振るうウィルスがIEやOutlook Expressのセキュリティーホールに突っ込んできているのも,このシェアを見れば分かります。

OSは,WinXPがどんどん増えてきていて,すでにWinMEを抜いてはいますが,それでもトップのWin98にははるかに及びません。全体の3割強はWin98です。ちょうどインターネット普及期とWin98の時期がかぶっているので,その影響が大きいのかもしれません。OSをアップグレードするのは敷居が高い面もありますので,今後Win98モデルの買い換え時期になってくるとこの勢力図も変わってくるでしょう。企業内,学内のLANからのアクセスが多いので,Win2000も98に並ぶぐらいの多数派です。一方,Macは完全に少数派で,Unixとほぼ同じぐらいです。

試験等での電子辞書使用 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 3月16日(土)10時44分55秒

以前に書いた上記の件に関して,掲示板ユーザの方からとても興味深いご指摘を個人メールでいただきました。この件は一般性もあるでしょうから,この場で考えてみたいと思います。個人メールをそのまま転載できないので以下に要点をまとめますと,

・電子辞書や電卓等が試験に持ち込み不可であるのは,不正行為(電卓で計算機能以外の(ソルバーなど,方程式等の数式を解く機能など)機能を使ったり)の可能性があり,多数の受験生がいる場では1人1人の機種を確認するのは不可能であるという事情なのではないか。

・電子辞書の複合検索(例文検索のことでしょうか?)などで出てきた例文を英作文の問題の解答に丸写しした場合,英語力を測定するのではなく,電子辞書の使い方の優劣(私の注・それに加え,受験生の持っている電子辞書の機能の優劣もですね)で判定されてしまうのではないか。ポケコンなどに翻訳機能のついたものを使われたらまずいのではないか。

ということです。これはおっしゃるとおりだと思います。考えてみれば,以前の私の発言は,英語の試験における電子辞書の使用を,数学の試験における電卓の使用と同列に考えていたようにも読みとれるので,これは区別したほうがいいと自分で感じました。たしかに,(たとえ「算数」でなく「数学」の試験であっても)ソルバー機能を試験で使われれば公平に評価することはできないと思います。同じことは,ポケコンや一部の関数電卓についているプログラム機能にも言えます。公式がプログラムされていて,変数を入れるだけで解を出してくれるのであれば,数学の試験としてはマイナスになるでしょう。もちろん,ソルバーを搭載していない関数電卓では,自分で計算式をタイプしないといけないわけですから,不正行為にはならないでしょうが,何百人といる試験会場で1人ずつ電卓の機能をチェックすることは不可能なので,関数電卓であろうが,普通の電卓であろうが一切不可にするのが公平であると言えます。#情報処理検定では,たしか一定の基準を満たした関数電卓は持ち込み可能なはずですが,どうやってそれを試験官がチェックしているのだろうと思います。ご存じの方は教えてください。

一方,英語の試験の場合,辞書(電子辞書であれ,冊子体辞書であれ)が使えるか,使えないかでは有利,不利の違いがありますが,もし辞書が使える試験であるならば,電子辞書を使うか,冊子体辞書を使うかでは大きな違いはないようにも思えます。

言いかえれば,電子辞書と冊子体辞書の違いは,ソルバーやプログラム機能のついた関数電卓と普通の関数電卓の違いではなく,普通の関数電卓と計算尺の違いというような感じでしょうか(少なくとも現時点でのIC電子辞書の機能からすれば)。

たしかに,例文検索機能を使えば,冊子体辞書以上に効率よく例文を探すことができます。英作文をするときに強力なヘルパーになるのも事実でしょう。しかし,それでも,例文検索をするには,検索すべき英語のキーワードを入力する必要があります。言いかえれば,ある日本文を英作文する際,どういう英単語を使えばいいかを最低限知らないと例文検索は使えません。また,どういう英単語を使えばいいかを知っていれば,冊子体辞書でも(労力はかかりますが)「例文検索」はできます。もし,学習辞書は例文が多いから英作文の際のアンチョコになるというのであれば,電子辞書だけでなく冊子体辞書の持ち込みも禁止する必要があります。
入試はもちろん,大学の学期末試験などでも,英語の試験のほとんどは辞書持ち込み不可です。これは,個人メールを下さった方がご指摘のように,学習辞典の例文などが英作文の際に真似されたり,和訳問題などは辞書持ち込み可では作りにくいからなのでしょう。言いかえれば,日本での英語の試験(入試であれ,学年末試験であれ,もっと言えば,英検のような資格試験であれ)は辞書さえ使えれば,本人の英語力にあまり関係なくかなりの点数がとれるような問題なのでしょう。

試験で辞書(電子辞書,冊子体辞書問わず)持ち込みを認めるか,認めないかは上記のような現状があるので難しい問題だと思います。辞書の種類(一般辞書か,学習辞書か)によって不公平が生じるのも事実でしょうから,一律「辞書持ち込み不可」とするのが公平なのかもしれません。しかし,「辞書持ち込み可」という試験であれば(今のところは)電子辞書でも冊子体辞書でも機能的な面での有利不利はあまりないような気がします。もちろん,紙をめくるよりキーを押した方が基本的には速く引けるので,電子辞書のほうが有利でしょうが,そうなれば結果として学生も電子辞書を購入する(せざるを得ない)でしょうから,差はつかないのかも。もっとも,翻訳ソフトは関数電卓でいうソルバーのようなものなので,翻訳ソフトとCD-ROM辞書ソフトをインストールしたノートパソコンを持ち込み「CD-ROM辞書がインストールされているので,これも電子辞書です」と言って翻訳ソフトでカンニングされては困るでしょうが…。

ちなみに,私の英語のクラスでは(クラスにもよりますが)辞書持ち込み可の試験をしています。というより,不公平が生じないように,すべて持ち込み可にしています。その気になれば,ノートパソコンに翻訳ソフトをインストールして持ち込むことも可能です(ただし人数分のコンセントがないので,AC電源は一切使えない旨言ってありますし,使えるスペースは自分の机上のみ(隣の空席の机に置いてはいけない)に限定していますが)。もちろん,辞書が持ち込める以上,いわゆる受験英語のような穴埋め問題は出題できません。多量の英文を速読させたり,多量の日本文を英訳させたり,要約,自分の主張を英語で書くなど,丸暗記では対処できない問題にする必要はあります。当然ですが,翻訳ソフトに問題文をタイプしている暇はありません。

さすがに,入試で辞書持ち込み可にするのはどこの大学も難しいようですが,インターネットが普及し,多量の情報が簡単に引き出せる今の世の中では,「いかに多くの情報を頭に入れているか」を測定する試験ではなく,「いかに多くの情報をとりだせる手段を体得しているか」を測定するのも意義があると思います。言いかえれば「たくさんの情報を知っている」ことよりも「たくさんの情報がどこにあって,どうやったら手に入れられるかを知っている」ことのほうが望まれるのではないでしょうか。

電子辞書vs冊子体 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 3月 8日(金)12時07分22秒

↑の話題が出たついでなので書きますが,前も書いたように,とくに学校教育現場で電子辞書をさわってもいない教員が,無知としか言いようのないレベルで,電子辞書に関して批判することがいまだにあるのはとても残念です。

これは,数学教育の現場とは大きな違いです。多くの数学教師達は,電卓,とくに中高の現場でのグラフ関数電卓の有用性に以前から気づいています。複雑な計算式も,グラフ化すれば簡単にイメージがつかめるからです。二次方程式を解くにしても,解の公式を丸暗記するのではなく,式をグラフ化して,グラフの交点から解を求めてみればとても分かりやすいと思います。カシオさんも,学校単位で1クラス分のグラフ電卓を無償で貸し出しし,グラフ電卓を使うといかに分かりやすい授業ができ,生徒に興味を持たせられるかをPRしています。今どき,「入試では電卓が使えないから授業でも使ってはいけない」とか「電卓を使うと計算力が身につかない」などと言って数学の時間での電卓使用を頭から禁止する教師は少数派でしょう。少なくとも,教員同士の研究集会でそんなことを言ったら笑われかねません。基礎計算力を身につけるのが目的の,小学校での算数教育でさえ,新しい指導要領では電卓の指導が含まれています。言いかえれば,今の小学校中学年以上の子供は誰でも電卓の1台ぐらいは持っているということです。算数や数学教育では,暗算や筆算の技能を身につけることも重要ですから,電卓に頼りすぎるのも(とくに低学年では)弊害があるかもしれません。しかし,その弊害を考慮する必要のある算数,数学科でも,これだけ電卓指導が普及しているのです。

一方,英語教育での電子辞書の位置づけはどうでしょうか。電子辞書は翻訳機ではありませんから,算数教育における電卓(=頭を使って計算をしなくても答えを出してくれる)とは位置づけが違います。言いかえれば,フルコンテンツの機種なら(英語を学ぶ上でなくては昔からなくてはならないものである)冊子体辞書と機能的には全く同等(ジャンプ機能等を考えれば同等以上)のものです。計算力のない子供でも,電卓を使えば苦もなく答えを出せますが,文法力のない生徒が電子辞書を使ったからといって苦もなく英語を訳したりすることはできません。

それなのに,なぜ学校教育現場での電卓使用を奨励して電子辞書には否定的(な教師がまだまだ多い)なのか,不思議です。電子辞書を批判すること自体はけっこうだと思いますが,事実をきちんと把握した上で極力客観的な立場で生徒の前では言うことが望まれると思います。私が現場教師から小耳に挟んだ以下のような電子辞書否定発言は,事実誤認,もしくは勝手な思いこみで教員の価値観を生徒に押しつけていると言われても仕方ないと思います。

・「電子辞書はや豆単と同じで,単語の意味しか載っていない」:昔の電子辞書はみなそうでしたが,最近はフルコンテンツタイプ(冊子体の文字情報をまるごと収録)の電子辞書が主流になっています。念のためですが,ほとんどの電子辞書は,フルコンテンツタイプであっても,単語を検索しただけでは例文や細かな解説は出ません。例文キーなどを押して呼び出す必要があります。これを知らない教師が「電子辞書には例文が載っていない」と勝手に思いこんでいるケースもよくあるようです。

・「重い辞書を持ち運び,自分の手で苦労をして引けば単語も覚えられる」:こういう変な精神論を生徒に押しつける教員がけっこういるそうです。重い辞書を持ち運ぶことと単語の記憶の効率性には何の因果関係もないことは,心理学の素人の私でも見当はつきます。また,ページをめくって辞書を引くのと,キーを押して引くのとで効率に違いがあるかどうかなんていう調査は,私はきいたことがありません。もしかしたらそうなのかもしれませんが,それ以上に,素早く引けるという電子辞書のメリットのほうが大きいと思います。

#以下のサイトにも言及してあります。

http://sekky.tripod.com/edicfaq.html


追加 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 3月 8日(金)09時27分44秒

重要なことを忘れていました。紙辞書の最大の特徴は「安い」ということです。電子辞書1台買う値段で,紙辞書なら何冊も買えます。しかも,電子辞書は電池交換が必要ですので,パワーユーザなら新品の電池が1ヶ月ぐらいで(機種によりますが)なくなります。故障したとき(とくに液晶を割ったとき)の修理代もかかります。

冊子体辞書の良さ 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 3月 8日(金)09時23分10秒

> あと, これは以前から疑問に思っていたことなのですが, 冊子体辞書の電子
>辞書に対するアドバンテージはないのでしょうか?

これはかなり多いと思います。とあることで,冊子体辞書と電子辞書のメリット,デメリットを整理しているところですが,冊子体辞書のメリットは以下のようなことがあげられます。

・書き込みができる:引いた単語にアンダーラインを引くなり,覚えた単語にチェックするなり,辞書に載っていない単語を欄外に追加するなり,好きなようにできます。しかも色ペンを使えば何色にでも色分けできます。電子辞書にだってしおり機能や単語帳機能があるではないか,と思うかもしれませんが,これは紙の辞書への書き込みの限られた側面の代用にしかなりません。技術的には,ザウルスのようにタッチパネルとペンオペレーションを採用すれば辞書画面に手書きデータを合成表示させることができます(Wizというシャープの電子手帳で,自筆メモとして同等の機能が実現されています)し,カラー液晶にすれば色分けもできますが,コストがかかりすぎるでしょう。

・耐久性:辞書で使われている,いわゆるインディアペーパーは,もろいようで案外丈夫です。鞄の中に詰めて満員電車で押されても,転んだひょうしに地面にたたきつけられても,冊子体辞書なら使えなくなるほど損傷することはまずありません。極端な話,プールや浴槽に落としても,乾かせば(ページが波打ちますが)十分リカバリーできます。電子辞書をプールに落としたら…と思うとぞっとします。残念ながら,現段階での電子辞書の耐久性はどのメーカーのものでもまだまだ及第点にはほど遠いと思います。というより,小型軽量化や液晶の大画面化が進んでいる現行の機種は,一昔前の機種より明らかに脆くなっています。せめて今の携帯電話ぐらいの耐久性にならないと,冊子体辞書と同じ感覚で持ち歩くことはできません。

・視認性:以下で河崎さんがおっしゃっているとおりです。ただ,一覧性やコントラスト(コントラストは,CD-ROM辞書なら冊子体と大して変わりませんが)は冊子体辞書に軍配が上がりますが,文字の大きさは電子辞書が有利です。ノーマルフォントでも冊子体辞書の2倍ぐらいの大きさはありますし,ズーム表示すれば老眼の方でも快適です。年輩の方に電子辞書が売れているのもこのへんが原因だと思います。

・選択肢の多さ:冊子体辞書は様々な種類がありますので,英和1つとっても何十という種類の中から選べます。電子辞書は,学習英和は(事実上)新英和中辞典かジーニアスぐらいしかありません。

・挿し絵や表などが入っている:電子辞書では基本的に削除されています。ただ,辞書の挿し絵というのは単に埋め草や飾りで入れているのではなく,挿し絵がないと理解しにくい語に入れているわけなので,ないと不便なことも多々あります。

・拾い読みができる:(このへんから「特徴」と呼べるかどうかは怪しくなりますが)特定の単語を調べる目的でなく,暇なときにぱらぱらとめくるということができません。もっとも,技術的には「ランダムサーチ」とでもいうキーをつけて,そのキーを押せばアットランダムに見出し語を選んで表示させることぐらいは何も難しくはないでしょうけど,これが採用されないのは,拾い読み目的で電子辞書を使う人が少ないからなのでしょうか。

・「辞書」として一般に認知されている:いまだに電子辞書は豆単と同じだ,という程度の認識しか持っていない英語教員が多数います。中高の英語教師はもちろん,大学の研究者にもいます。フルコンテンツの機種が出て10年もたっているのにです。この世界ではそれなりに有名な英語教育雑誌の投書欄でも,無知としか思えない電子辞書批判の投稿が時々あります。河崎さんのおっしゃるような,解像度の問題や視認性の問題をあげて批判するならともかく,ゲーム感覚では英語力はつかないだとか,電池がなくなったら使えないだとか,目が悪くなるだとか,変な理屈をつけています(ちなみに,私は10年以上電子辞書をメインの辞書として使い,しかも最近はレビュー等で1日何時間という単位で複数機種を使うことがありますが,視力は冊子体辞書だけを使っていた頃と変わりません)。こういう状況ですので,大学の語学の試験でも,辞書を持ち込んでもいいが電子辞書はダメだとか,いろいろと制約があります。

・いつでも使える:冊子体辞書は専門的な(電子辞書のコンテンツで解決できない)調べもの以外はほとんど使わない私ですが,締切が迫っている場合など,出張中に大量の英語文献を処理する必要がある場合は冊子体辞書も持っていきます。航空機内では,巡航中しか電子機器が使えないからです。

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