ソニーの新製品情報・インプレッション(2004年分)

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>猫背さん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月18日(水)10時27分0秒

>→見出し語数は削減せずに説明文を短縮してあるようです。どのようにまとめられている
>のか興味深いですね。簡潔に要約してあれば、かえって分かりやすくなる場合もあります
>し。ただ、13万項目すべてにこの作業を行ったのだとしたら、かなりの大作業ですね。

これが気になります。ある意味で,本文の記述量はそのままにして,重要度の低い見出し語を削ることでコンパクト化するほうが,内容のクオリティーを維持しやすいと言えます。記述量をコンパクトにすれば,加除修正の過程で思いもしないミスが入り込む危険もありますから。

#百科事典,それもマイペディアのように,電子出版コンテンツに移管したようなものは,年度更新がかなり大変だと思います。マイペディアは,最新版では紙の百科事典がカバーできないような新情報(市町村の合併や注目されている人物など)が驚くほど反映されていますが,一方で,すでに載っているエントリーの記述内容の更新がされていないケースがあります。前にとりあげた,2003年4月の清水市の合併が反映されているのに2002年のワールドカップが「予定」になっているとか,言語聴覚士法が制定され,国家試験が実施されるようになって久しいのに,「言語療法」の項目では「法制化は準備段階」と時代錯誤の記述になっていたりします。新語や新事実が全く反映されていない百科事典なら,「この百科事典は古い」という認識を読者は持つのでまだいいのですが,2003年春の内容が反映されている百科事典なら,すべての項目が2003年春現在の情報だと普通は思うでしょうから,これは大きな問題だと思います。

>→オレンジ色の外箱の写真が載っていました。やはり、第4版のようです。COTとジーニアス
>和英も、写真を見る限り初版っぽいです。さすがに、リーダーズは第2版でした...当たり
>前か(^^;)

COTはコピーライトのところが1997になっているので初版であることは間違いないですね。シャープさんやカシオさんのように,G和英の改訂版をいち早く搭載したことをウリにしているメーカーさんがある一方で,新版搭載に消極的なのは,手厳しい批判の材料にはなるかもしれませんが,これもソニーさんのスタンスなのでしょう。言い換えれば,いわゆるソニーブランドの影響力が大きいこともあり,コンテンツが新版でなくてもそれなりに売れるのかもしれません。新版に載せ替えて,電子化の作業に時間をとられるよりは,コンテンツは従来のままでメモリースティックに対応したほうが,一般ユーザのインパクトは大きいという読みがあるのでしょう。辞書にウルサイユーザが多い学校教育市場や,英語のパワーユーザの顧客が多いカシオさんやセイコーさんは,こんなことをしていてはそっぽを向かれるでしょうから,外部メモリ対応などの大規模なハードウェアの改良よりもコンテンツの刷新を優先させているのかもしれません。

>その場合、MSがハードウェアドングル的な役割を果たします。

ハードウェアドングルというのがよく分かりませんが,これはMSをいわゆるハードウェアプロテクトのようなものとして使う(コンテンツ自体はCD-ROMからPCのHDにインストールできるが,MSを差していないと検索できない)ような感じなのでしょうか? たしかに,電子辞書の追加コンテンツをPCでも検索できるという柔軟性は今までにない(シャープ,カシオいずれも,追加コンテンツはIC辞書専用)思いきった試みと思いますが,一方で,ソニーさんらしい戦略だという気はします。

MSのスロットを搭載したパソコンは,Vaio以外ではあまりないでしょうから,PCで使おうと思ったらMSリーダを買わないといけません。USB端子が1つとられるとか,ノートパソコンで使う場合は持ち歩くのが面倒だということになり,それなら今度買い換えの時はVaioにしよう,というユーザも出てくるでしょう。IC辞書の追加コンテンツカードがPCでも使えるというのは,一見柔軟そうに見えますが,実際には環境が限定され,その限定された環境というのがVaio系列のパソコンだというのは,うまい戦略だと感心しました(皮肉ではなく(^^;;)。もっとも,純正のMSリーダを買わなくても,市販のPCカードアダプタを使えばPCカードスロットでMSが読めるのですが,ソニーさんの増設コンテンツがそういう方式で読めるかは分かりません。

>小型サイズの機種は、現行のDD-IC700Sよりも厚く、DD-IC100〜2050などとほぼ同じ寸法
>です。

バックライトの影響でしょうね。

>JUN-2さん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月18日(水)09時40分26秒

>型番が従来のDD(Digital Data Viewer)からEBR(Electric Book Reader)になったという
>ことは、実質的には電子ブック(8cm CD-ROM)の後継機種という位置づけなのでしょうね。

ソニーさんの公式サイトを見たら,電子ブックプレーヤーで最後まで残っていたDD-S35が生産完了になっていました。フルコンテンツ電子辞書第一号機(DD-1)として90年に登場したのはまだ記憶に新しいですが,当時はパソコンでさえCD-ROMドライブは高嶺の花で,ハードディスクでさえ100MBちょっとのものが何十万としていた時代だったと思います。その時代に,200MBの電子ブックが持ち歩ける大きさの端末になり,それが60000円ぐらいで買えるというのは驚異的だったと思いますが,90年代後半に,当時のIC辞書では不可能だったリーダーズ+プラス+和英を実現し,CPUの高速化,ソフトの多様化で最盛期を迎えて以降は,IC辞書の大容量化に押されてしまう形になってしまいました。

そう考えると,EBRシリーズは電子ブックプレーヤーの流れをくむ製品と言えるわけで,それならば本体とカードをまたいだジャンプが(一部機種以外では)できないとか,速度が遅い(かも)といったことは全く問題ではなくなります。他社のIC辞書とくらべるのでなく,電子ブックプレーヤーと比較するのであれば,はるかにスペック的には上がっていますから。

ソニー新機種・第二印象(^_^) 投稿者:猫背  投稿日: 2月18日(水)01時17分54秒

>Sekkyさん
フォローありがとうございましたm(_ _)m
ソニーの電子辞書Webサイトも全面的に更新されており、そこにリリースより詳しい情報が載っていました。

●「日本大百科全書 Lite Pack」(別売メモリースティック)について
>全項目の解説本文をコンパクトに要約。携帯できる百科事典。約13万項目収録。
>※この“メモリースティック-ROM”には全項目の解説文をコンパクトに要約して収録してあります。
 →見出し語数は削減せずに説明文を短縮してあるようです。どのようにまとめられているのか興味深いですね。簡潔に要約してあれば、かえって分かりやすくなる場合もありますし。ただ、13万項目すべてにこの作業を行ったのだとしたら、かなりの大作業ですね。

●新和英中辞典(研究社)について
 →オレンジ色の外箱の写真が載っていました。やはり、第4版のようです。COTとジーニアス和英も、写真を見る限り初版っぽいです。さすがに、リーダーズは第2版でした...当たり前か(^^;)

●追加コンテンツについて
 →MS以外にCD-ROMが付属しており、同じコンテンツをPCでも利用できるというのが特長です。その場合、MSがハードウェアドングル的な役割を果たします。barlightさんの書き込みで初めて知りましたが、「BBEB」という電子書籍規格が発表されていたんですね。講談社・岩波書店・角川書店も資本参加しているようなので、各社の国語辞典や講談社の類語大辞典あたりが出ないかな〜と期待してしまいます。

●筺体について
 →小型サイズの機種は、現行のDD-IC700Sよりも厚く、DD-IC100〜2050などとほぼ同じ寸法です。

CLIEと電子辞書の融合を勝手に予想すると、TREO 90(palmデバイス)のような形状のCLIEが出て欲しいと思います。つまり、この掲示板でもけっこう人気の高かったDD-IC550の後継機種としてということなんですが皆さんいかがでしょう?その場合、プログレッシブ英和・和英が入るといいですよね。
JUN-2さんが
>小学館のNIPPONICAやプログレッシブスペイン語があるのなら、やはりプログレッシブ英和・和英が欲しいですね!
と書かれていたように、プログレッシブにはファンが多いと思いますから。

ソニー新機種への期待と不安 投稿者:JUN-2  投稿日: 2月17日(火)23時46分55秒

私もソニーの電子辞書に期待していますが、やはりMSの速度に不安がありますね。
型番が従来のDD(Digital Data Viewer)からEBR(Electric Book Reader)になったということは、実質的には電子ブック(8cm CD-ROM)の後継機種という位置づけなのでしょうね。

メモリースティックROM辞書は、「仏独」のみならず、「西」にも対応しているのは嬉しいですね。キーボード的には中国語は難しそうな感じがしますが。
検索ソフトさえ用意すれば、既存のCLIE(Palm OS5, MS Pro対応)で使用できる可能性はありますね(既にこっそり対応機能を組み込んであったりして…)。
たぶん、私の使っているPalm OS4/3.5対応機種では無理でしょうが(MS Pro対応していないので)。残念。

私も、CLIEでMSに辞書を置いていますが、明らかに速度が低下しています。
MSは、基本的にはシリアル(高速モード対応は4bitパラレル)ですので、CFと比較しても遅くなるのはしかたがありませんね。SDカードもほぼ同様のようですが。

小学館のNIPPONICAやプログレッシブスペイン語があるのなら、やはりプログレッシブ英和・和英が欲しいですね!

ソニーの電子辞書 投稿者:barlight  投稿日: 2月17日(火)22時46分1秒

コンテンツ保護機能に関連して,別売りのメモリースティック-ROM の型番が BBEB- となっているということは,去年発表された電子書籍 http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200311/03-1113/index.html で採用したのと共通のフォーマットではないでしょうか。どの程度共通なのかはわかりませんが。
「中間フォーマットをXMLベースで定義した」ものだそうで,XMLベースというと LDOCE 第4版の検索ソフトのもっさりした動作をどうしても連想してしまうのですが,データがメモリースティック上にあるというハンデも考え合わせると,速度的にはあまり期待できないのではないでしょうか。

でもこの機種に対する期待はこういんさん同様,かなり強いです。
CLIE と電子書籍も統合されていくでしょうし。

ソニーの新機種に期待! 投稿者:こういん  投稿日: 2月17日(火)19時38分56秒

 ソニーさんから電子辞書の新ラインナップ発表されました。MSによるコンテンツの追加が出来るという点はとても評価が出来るのではないのでしょうか。しかしそれもMS内のコンテンツにアクセスした時の操作性が良くないと評価はできません。まぁ実機をさわってジャンプなどの使い勝手を試してみないとなんともいえませんと言ったところでしょうか。

 Sekkyさんの仮説で今後ソニーの電子辞書はクリエに吸収されるということですが是非そうなって欲しいですね。持ち物が減って嬉しいですし。ソニーのクリエのUXシリーズの筐体のデザインは電子辞書を少し厚くしたようなデザインですし無線LANもついているのでネットへのアクセスも自由自在とまでは行きませんが環境が整っていればかなり使えます。将来ブルートゥースにも対応すればありとあらゆる場面でネットへのアクセスが、可能になります。

 あとカラー画面の表現力、情報量の多さはあなどれません。なんやかんや言ってもカラーに一度慣れたらモノクロの画面には戻れないでしょう。後は値段でしょうが、一番いいのは携帯電話にpalm OSが乗ったスマートフォンが出てくれるのが一番いいんでしょうが、いつになるのやら。現状のクリエはまだまだ高価で自分には高嶺の花なんですけどね。

ソニー新機種 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月17日(火)16時30分5秒

猫背さんが概要を載せてくださったので,それをもとにします(^^;;

>・メモリースティックによる拡張性
> →仕様やラインアップ等、疑問もありますが...

個人的には,MSコンテンツの速度が気になります。Clieでもそうですが,本体メモリとMSでは体感的に分かるぐらいの速度の違いがあります。SDカードスロット搭載のPW-Aシリーズの前例があるだけに,どれぐらい快適な速度で動くのか気がかりです。PW-Aシリーズは,カードコンテンツが遅くても1,2の追加コンテンツだけですみますが,今回のソニーさんの機種はほとんどのコンテンツがカードなので,これは使い勝手に大きな影響を及ぼしそうです。

勘ぐりですが,ソニーさんとしてはこの機種は公開実験的(というと語弊があるかもしれませんが)な位置づけで,将来的には電子辞書機能を重視したClieベースのモデルとして展開していくのでは,という気もします。

>・百科事典(日本大百科全書 NIPPONICA Lite Pack)の搭載

Liteがどういう意味かは私も気になります。CD-ROM版の「ライト版」と同じ意味なら,日本大百科全書20数巻の文字データは全く縮約しないで,マルチメディア的な要素を削ったもの,ということですから,大変魅力的なものだと思いますが…。

>・例文検索はあるのか?

検索機能の中に「用例検索」があるので,搭載されているはずです。

>・新和英中辞典がまだ第4版

誤植かと思いましたが,至る所に書いてあるので,DD-ICシリーズの頃のデータを流用しているのでしょう。複数の競合他社が,競って改訂コンテンツをとりいれている(Activator2版,新和英5版,G和英2版…)時代に,複数の先行機種が搭載している新和英の5版を入れないというのは(もし誤植でないのならば)信じられないです。そうなると,COTや追加カードに搭載のG和英も,まさか初版のままとか…?(2版とは書いてないですし)

>・検索機能など、仕様が統一されていない
> →全機種ともEBR-100MSの仕様にできなかったのでしょうか?

これは,ハードウェアの仕様差ではなく,コンテンツカード間での差のような気がします。100MSはコンテンツ数を抑えたコンテンツカードが付属していますが,カードの浮いたスペースに本体側コンテンツのインデックスも搭載し,串差しできるようにしているのでしょうか。

そう考えると,本体側には最小限のコンテンツしか載せていないというのも分かります(カードと本体をまたいだ串刺し検索,串刺しジャンプができないぶん,なるべくまたがなくて(カード内だけで)すむようにしてある?)。広辞苑から非日本語系のコンテンツへジャンプするケースは少ないので,これでもまあいいのかもしれません。

>・カーソルキーはあるのか?
> →リリースの写真だけではよく分かりませんね。

写真から,上下のカーソルキーはない(ジョグダイヤルを使う)のは明らかな気がします。

>・追加コンテンツの内容
> →「パワーディクショナリー大集成『BBEB-D009S』」などは本体内蔵のコンテンツと大
>部分重複する内容ですが何故でしょうか。

上でお話ししたように,多コンテンツカード搭載機は,本体側とカード側をまたいだジャンプ,履歴が使えないので,それを解消するためなのでしょうか? とくに英和から広辞苑へのジャンプなどは需要が多いでしょうから…。

>あるいは、CLIEなどでも使えるようになるとか...?

将来的にはこういう方面への展開が想定されていることは,パワーディクショナリー大集成のカードをみれば露骨すぎるほど分かりますね(笑) 今回発表の機種は,本体ROMに広辞苑やことわざ辞典などがすべて入っているのですから,まさか広辞苑と他コンテンツの串刺し検索,ジャンプの需要だけのためにわざわざこういうカードは作らない気がします。

勝手な想像ですが,今後のClieに,今回の機種なみの検索仕様を備えた辞書検索ソフトをROM搭載し,MSによるコンテンツ追加で次世代電子辞書としての道を見いだすということなのでしょうか。考えてみれば,Clieの現行機を見ても,電子辞書の筐体にぴったりな機種(ハイエンドのキーボードつきモデルとか)がありますから,こういう筐体を使った辞書重視の機種を出せば,ウェブブラウザやメイラーと連携し,海外のHPや英文メールの辞書引きに対応できるので,シャープさんの翻訳ソフトつきザウルスなどとタメを張ることができるのではないでしょうか。Clieの最大のライバルは,何だかんだいってもザウルスでしょうから。

ソニー新機種・第一印象 投稿者:猫背  投稿日: 2月17日(火)13時50分16秒

久々のソニー新機種、しかもメモリースティック搭載の意欲作ではあるのですが...とりあえず以下のようなところが気になります。

!と思ったところ
・バックライトの復活(EBR-S1MSのみ)
 →ソニーではDD-IC2050以来ですね。
・メモリースティックによる拡張性
 →仕様やラインアップ等、疑問もありますが...
・百科事典(日本大百科全書 NIPPONICA Lite Pack)の搭載
 →「Lite Pack」が気になりますが。

?と思ったところ
・例文検索はあるのか?
・新和英中辞典がまだ第4版
・検索機能など、仕様が統一されていない
 →全機種ともEBR-100MSの仕様にできなかったのでしょうか?
・カーソルキーはあるのか?
 →リリースの写真だけではよく分かりませんね。
・追加コンテンツの内容
 →「パワーディクショナリー大集成『BBEB-D009S』」などは本体内蔵のコンテンツと大部分重複する内容ですが何故でしょうか。今後、何も入っていない「スッピン」状態のモデルでも出すのでしょうか?あるいは、CLIEなどでも使えるようになるとか...?

突っ込み所は満載なのですが、とりあえずSekkyさん宜しくお願いします(^^;)

ソニー新機種! 投稿者:猫背  投稿日: 2月17日(火)13時19分13秒

ソニーから久々に新機種登場です。
どなたかが書き込みされていたのでひょっとして...と思っていたのですが、まさか本当に新機種が出るとは驚きです。

http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200402/04-0217/