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ソニーの新製品情報・インプレッション(掲示板に載せたもの)

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DD-IC500S総括−電子ブックの栄光からの脱却?− 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 9月11日(水)14時35分26秒

新製品は何でもそうですが,競合製品のないものは爆発的に人気が出て,しかるべき売り上げがあります。私はビジネスに関しては素人ですからよく分かりませんが,競合製品のないランク帯の製品を開発し,一番乗りで斬り込むことは営業的にも大きな意義があるのではないでしょうか。一方,ある程度競合製品がある中に後発メーカーの機種が割り込んでいき,よく売れる製品にするには並大抵の努力ではできないでしょう。

DD-IC500Sは,拙サイトの歴史の中でも,もっとも反響が大きかった機種の一つであると言えます。店頭発売とほぼ同時に購入された方や展示品を触った方が何人もいらっしゃるという機種は,あとはSR-9700ぐらいしかないと思います。PW-9500, IDF-4500など,トータルの評価がかなり高い機種が出たときでもここまでの反響はありませんでしたから。

IC500Sがこれだけのリアクションがあったのはなぜなのでしょう? 賛否両論あるでしょうが,私は,競合製品のない機種だから,と思っています。ほぼ同スペックなのに,IC5000はそれほどのリアクションがなかったことからも明らかでしょう。大型機でリーダーズを収録した機種なら,SR-9200がすでにありましたし,大規模英和+学習英英というカップリングも(当時はニュースリリースのみでしたが)PW-6800があったからです。DD-ICシリーズの操作性ではこれらの機種にとても及びませんから。

IC500Sに関しても同じことが言えると思います。もしセイコーがSR-960のかわりにSR-9200のCODをOALDに入れ替えたような小型機を9700と同時発売していたら…? もしシャープがPW-M670の上級機としてリーダーズ搭載の小型機を出していたら…? こう言っては何ですが,IC5000の時のようなリアクションだったかもしれません。実際,ここで話題になるのもIC500Sがほとんどで,IC700Sはあまり話題に上らないことからもわかります。700Sに相当する機種は他社からも出ているからです。

たしかに,IC500Sの主要コンテンツのバランスや,小型機でリーダーズが引けるという点は大きなセールスポイントでしょう。きっと,IC7000/5000以上にヒットする機種になると思います。しかし,そのヒットの原因は「競合製品のない機種だから」であることが大きいというのは,忘れてはならないと思います。

一時期,電子ブックプレーヤーが売れたのはなぜなのでしょうか? リーダーズ+プラス搭載のDD-95(やその後継機)などは主要な英語雑誌,翻訳雑誌等で大きく取り上げられ,リーダーズ搭載の電子ブックプレーヤーがプロの翻訳者のレファレンス環境としてのデファクトスタンダードとも言えるような頃があったと思います。これとても,「競合機がなかったから」なのでしょう。IC辞書にジーニアスのような大規模コンテンツがなかった頃ですから,電池を食おうが,画面が見にくかろうが,立ち上げに時間がかかろうが,重かろうが,リーダーズを使いたければ電子ブックプレーヤを使うしかなかったのです。決して電子ブックプレーヤーのハードや操作性自体が優れていたからなのではないことは,今の電子ブックプレーヤーの状況を見れば明らかでしょう。

ソニーさんには電子ブックプレーヤーの栄光? のようなものがあると思います。業界初のフルコンテンツ電子辞書は(IC辞書に限定しないのなら)実は(TR-700でなく)電子ブックプレーヤーのDD-1ですし,90年代後半に電子ブックプレーヤーが勢いを盛り返したのも,電池寿命の向上や小型化,小学館とのタイアップによる百科事典の搭載といった地道な開発の結果でしょう。しかし,その一方で,電子ブックプレーヤー時代の仕様にとらわれすぎて,それを全く性質の違うIC辞書にあてはめようとするスタンスが見え隠れしているような気がします。例文を分離しないで,しかも語義ごとに改行も入れないでずらずらと横に並べたための表示の見にくさや,付加機能の操作性の悪さ,コンテンツを詰めるだけ詰めて,相互の連携には考慮していない,などIC500Sのデメリットをつきつめていくと,多くは電子ブックプレーヤー時代の仕様に行き当たるのです。

電子ブックプレーヤーなら,統一規格という制約があり,独自の仕様を盛り込んだ機種を開発するのは困難でしたでしょうし,操作性が悪くても「統一規格だから…」と世間は寛容に見てくれたかもしれません。しかし,IC辞書ではそんなわけにはいきません。ソニーさんが電子辞書の主力をIC辞書に移行させるのであれば,単に「電子ブックプレーヤーを小型化すればいい」というような認識ではとても他社製品に太刀打ちできないでしょう。他社製品は,電子ブックプレーヤーというしがらみがないぶん,操作性や機能面でも独自の色を出しているのですから。

たしかに,IC500Sは細かな操作性に難があるとはいえ,全体的にはよくできた機種だと思います(そうでなければ,いくら私でも発売と同時に購入はしません)。そのうちに品薄になるぐらい売れるのも疑いないでしょう。しかし,こう言っては僭越ですが,ソニーさんには,売れている間に,ぜひ次期機種の操作性を一から検討していただきたいと願っています。電子ブックプレーヤーとIC辞書は全く違うものです。電子ブックプレーヤーの仕様を白紙改正することも必要でしょう。今のうちに手を打っておかないと,あと5年後,10年後の電子辞書業界の中でのソニー製品の位置づけを考えたとき,電子ブックプレーヤーと同じ轍を踏んでいそうな危惧があります。

IC辞書の老舗はセイコーですが,5年前の機種と最新のSR-9700では,同じフルコンテンツでも操作性には雲泥の差があります。当時,フルコンテンツ電子辞書はセイコーしかなかったので,ゴムのキーボードで筐体サイズの大きさの割に小さな液晶画面,電池寿命の短さといったデメリットがあってもそれなりに売れていたのでしょう。当時は,私もまさか電子辞書が主要5社が乱立するような市場になるとは思いませんでしたが,メーカーさんは,当時の独占状態に甘んじないで,おそらく5年後の今を見こした製品開発をされていたはずです。その結果が,3年近くもロングセラーを続けているSR-8000であり,広辞苑+英英搭載機としては出遅れているのに,先行機種をしのぐ使いやすさと豊富な機能を両立させたSR-9700に反映されています。これは,程度や歴史の差はあれ,シャープ,カシオ,キヤノンなどの他社にも言えます。地道に改良を重ねた結果,ある時急に大変革をとげているからです。PW-8000にせよ,XD-Rシリーズにせよ。

ソニーさんの企業規模や技術力からすれば,シェアトップの製品を開発することも十分可能ですから,もしかしたら,すでに「大変革」の準備にとりかかっているのかもしれません。その暁には,他社のスペックをひっくり返すようなものになることでしょう。DD-IC5000にせよ,今回の500Sにせよ,それまでの「つなぎ」としての投入であると考えることもできますが(^^)

DD-IC500Sインプレッション 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 9月11日(水)11時26分46秒

先日お話ししたように,出張先で実機を入手しました。全体としては,ソニーさんの機種の中ではDD-IC100以来の快挙だと思います。DD-IC5000以降わずか半年ちょっとでほぼ同スペックの小型機が登場するというのは,ソニーさんの過去の新製品投入サイクルからすれば異例です。拙サイトでIC7000/5000が不評だったのも,細かな操作性以前に,筐体寸法とサイズがアンバランスであった(クオーターVGAレベルの大画面液晶が載せられるサイズなのに粗い解像度のものを採用したなど)というのが大きいと思いますので,IC500Sによりそれが是正されたのは大きいと思います。

以下に,IC500Sを中心にレビューします。

寸法:DD-IC100シリーズ(IC90/200/1000/2000/2050など。以下すべてまとめてIC100と書きます)の小型機とほぼ同一の幅,奥行ですが,厚さが大幅に薄くなりました。ちょうどIC100のキーボード側の厚さと,500/700Sの全体(液晶側含め)の厚さが同じです。これならシャツの胸ポケットに十分入ります。重さも軽くなり,小型機の中でもトップクラスです。あまりに軽く,小さいので,置き忘れや紛失の心配をしないといけないかも。筐体のイメージ(フタを閉じた場合)はキヤノンのIDF-2000Eに似ています。液晶部分だけはアルミボディーになっていて,耐久性を高めているようです。

コンテンツ:何よりも,このサイズでリーダーズやCOTといった実力派コンテンツが使えるのは大きいです。業界初の小型機での大規模英和搭載機です。広辞苑こそ入っていませんが,デスクサイズの国語辞典が入っていますので,百科語彙や古語を除けばこれで十分です。むしろ,基本語は広辞苑より詳しいのですから,英英や本格的なthesaurusが搭載されているということも合わせれば,外国人留学生にも向く機種かもしれません(ただし,後述する貧弱なジャンプ機能がネックになります)。全部で21冊のコンテンツというふれこみですが,「その他大勢」のコンテンツは,いかにも数を稼ぐために付け足したという感じで,どれほど活用範囲があるのか疑問です。ジャンプ機能でのジャンプ先が基本コンテンツに限られる(「その他大勢」へのジャンプはできない)ことからも,21冊という業界最大数のコンテンツを載せただけで,これらの連携を全く考慮していないことがうかがえます。厳しい言い方をすれば,カタログ上でアピールできる「数」を稼いだだけで,使い勝手や辞書間の連携といった,ユーザの目線にたった仕様を考えていないということです。たとえて言うならば,普通電車と特急が,同じ路線であるにかかわらず全く独立して走っていて,特急から普通に乗り換えようとしたら,屋根もない長い連絡通路を何十分も歩いて全く別のホームに行かないといけないのに,両者の運転本数を合計した数字を大きくポスターに書いて,こんなにたくさんの電車が走っています,と宣伝している鉄道会社のようなものでしょう。

コンテンツによって検索仕様が大きく違うのも気になります。たとえば,「英語で話す日本」やコンピュータ英語辞典では単語を入れることで検索できますが,「英文手紙用例辞典」ではメニューからの検索しかできません(ある単語が使われている例を探せない)。同じことは,旅行会話集にも言えます。同じ会話集でも「とっさのひとこと」ではキーワードから引けますが,「ペラペラ」ではできません。そのため,場面別にメニューツリーをいちいちたどらないといけません。「世界の名言・名句」にしても,メニューからしか引けないだけでなく,せっかく冊子体の本文には「キー」という,その名言をひとことで言い表したキーフレーズが載っているのに,これを手がかりにして検索することができません。

こう言ってはメーカーさんに失礼ですが,電子辞書は子供のおもちゃではありません。とくにソニーさんの機種は,一般社会人がユーザに占める割合が他社製品に多いと思われます。収録辞書の数といった小学生でも分かるレベルのことには躍起になっている時代はもう終わったのではないでしょうか? ソニーさんはオーディオメーカーとして,「音」というカタログ等では見えない面にじっくりととりくんできたはずなのですが,なぜ電子辞書に関しては表面的なことばかりこだわり,目に見えない面をおざなりにしてしまうのでしょうか?

業界最多の21冊だとかいう子供だましのキャッチコピーで宣伝すること自体は結構ですが,数を売り物にするのであれば,各コンテンツの操作性の統一や連携などになぜもっと考慮を払わないのでしょうか? 電子辞書に対するユーザの目は肥えてきていますから,地味な点はカタログに現れないからといっておざなりにしておくというスタンスだと,近い将来しっぺ返しを受けると思います。

もっとも,リーダーズ+学習英英+国語を小型機で実現したというコンテンツバランスと,他社製品にないラインのモデルを出したという先駆性は大きく評価できると思います。IC500Sは汎用機でなく,事実上の英語専用機なのですから,21冊云々よりも「小型機で収録語数最多の英和を搭載」というキャッチコピーのほうがはるかにインパクトは大きいと私は思うのですが…。英語専用機という(辞書を仕事で使っている人が多い)位置づけの機種でなぜ汎用機の700Sと同じ「数」にこだわるのか,私にはよく分かりません。

メインコンテンツに関しては,さすがによくできています。SR-9700で実現されていないOALDの成句検索ができる(それもリーダーズと串差しして)のは大きな特徴です。宮川さんがご指摘くださったように,OALDの囲み記事(Usageなど)も収録されています(これはセイコー,シャープのOALD搭載機と同等)。驚いたのは,COTのtable(ワインの種類や車のパーツの名前など)も入っていることです。これはCOT初搭載のセイコーSRシリーズではカットされています。

★各種機能

例文検索:「辞書9巻検索」(いわゆる串刺し検索モード)で例文検索をすると,英和,和英,英英,類語のすべてに対して検索されます。IC5000でもそうですが,例文検索でもインクリメンタルサーチがききます。SR-8100/9700のように表示辞書の優先順位の指定はできませんが,他社製品と異なり,各辞書画面でも例文検索ができます。たとえば,英英モードで例文検索をすれば,英英の例文のみが検索されます。ですから,優先順位の指定ができないことはそれほど問題とならないでしょう。

COTの例文(というより,多義語の意味の違いを示すことが目的の例句)まで検索できるのには驚きました。もっとも,COTの例文と他の辞書の例文は目的が違うので,いっぺんに検索できることの意義が分からないのですが,できるにこしたことはありません。

あと,これは他社製品にも見習ってほしいのですが,例文検索結果のリスト画面から,その例文の元の場所(英和,和英,英英等でその例文が掲載されている箇所)にワンタッチでジャンプできるようになりました。そのため,用法などを確認しやすくなっています。この仕様はヒットです。

一つ気になったのは,和英辞典での例文検索の仕様です。たとえば,stay & calmで和英の例文検索をすると,keep calm, stay unruffledのような(stayとkeepの両方が1つの例文の中に含まれて*いない*)ものまでヒットします。これらは同じ例文の言い換えとして並列して表示されているのですが,IC500Sの仕様では,並列して出ている別々の例文も,内部的には1つの例文のようにみなしていると思われます。ですから,上記のように別々の例文であっても,2つのキーワードが入っていればヒットしてしまいます。これは改善が望まれます。

・辞書9冊検索:いわゆる串刺し検索で,英単語なら英和,英英,類語,アルファベット略語の各辞書からいっぺんに検索してくれます。日本語なら,国語,和英,漢字,カタカナ語,ことわざ,四字熟語からの検索です。キヤノンIDFシリーズの「複数検索」,シャープPW-9500の「全辞書検索」と同じようなものです。PW-9500のものと違いインクリメンタルサーチがききますので,どの辞書で調べたらいいか分からないような場合や,スペリングが曖昧な場合も便利ですし,見出し語の右側に語義の一部が出てくるのも気が利いています(画面解像度が低いのでほんの一部分しか見えませんが)。

・ジャンプ機能:IC700Sは日本語対応,500Sは英単語のみのジャンプです。すべての辞書からのジャンプができますが,ジャンプ先は,英英,英和,類語のみ(IC500Sの場合)です。せっかく21冊ものコンテンツを搭載しているのですから,なぜすべてのコンテンツ相互でのジャンプに対応しないのでしょうか? このことを考えても,ソニーさん自身が21冊のコンテンツをメインコンテンツ(独立したモードキーがあるもの)とオマケのコンテンツ(「全15巻」というキーに押し込められているもの)の2つに分けていることがうかがえます(と言われても仕方ないでしょう)。

旧態依然なのは,ジャンプ先から戻るキーで戻った場合,反転カーソル(ジャンプ先選択用)が解除されてしまうという仕様です。たとえば,tehsaurusでseeを引き,その中のnoticeを英英で調べたいとき,ジャンプキーでnoticeを反転させて類語にジャンプしますが,戻るキーで戻ったときは反転状態が解除されているので,隣のobserveという語の英英にジャンプしたいとき(類語間のニュアンスを比較する場合など,パワーユーザならこのような使い方はしょっちゅうあるでしょう)はもう一度ジャンプキーを押し,カーソルを(使いにくいジョグダイヤルで(^^;;)observeまで移動させないといけません。他社製品なら,noticeの英英画面から戻るキーを何回か押せば,seeのthesaurusでnoticeが反転されている状態に戻りますので,右矢印キーで隣のobserveに移動し,決定キーを押すだけですみます。★この仕様はいい加減何とかならないのでしょうか。ソニーさんの開発担当の人が,thesaurusから英英(英和)へジャンプして類語群のニュアンスの違いをくらべるという操作を日常的にしているぐらいの電子辞書パワーユーザなら,いかに不便な操作系かということが分かっていただけると思うのですが。

一方,ジャンプ先選択ダイアログで,ジャンプ先辞書と見出し語だけでなく,語義の(ほんの)一部も表示されるのは大きな特徴です。場合によっては,ジャンプしなくてもダイアログの語義を見るだけで用が足りる場合もあるかもしれません。これは他社製品にも見習ってほしいところです。細かなことですが,SR-9700と違い,ダイアログボックスが可変なのもメリットです。ジャンプ先が1つしかなければダイアログボックスも1行分になります。

・履歴・暗記帳:相変わらず,IC100以来の仕様を引きずっています。キャパシティ(履歴50件,暗記帳100件)は標準的なのでいいとしても,履歴や暗記帳で引きなおした画面から他の語にジャンプすることができない,履歴を呼び出している状態で新しい単語をキー入力できない(モードキーを押し,辞書モードに変更しないといけない)というのは何とかならないのでしょうか。ユーザにとっては,キー入力して引こうが,履歴で引き直そうが,暗記帳で呼び出そうが,ある単語を辞書で引くことには変わりないのです。それなのに,キー入力して引いたときだけしかジャンプできませんよというのはとても困ります。もちろん,内部の処理系ではこれらの機能は厳密に区別されているのでしょうが,それは裏事情であり,こういうハード仕様上の制約を極力ユーザに意識させないような操作系にすることが「使い勝手の良い機種」であることの条件だと思います。他社の機種ではこんなことはないのですから技術的な問題というわけでもないのでしょう。

以前に英和で引いた単語が気になるから,英英にジャンプしてみようか,と思い,履歴で呼び出してそこからジャンプキーで英英に飛ぶ。受験生が英和で引いた新出単語を暗記帳にストックしておき,暇なときに英英ではどういうふうに書いてあるのかな,と思い,暗記帳を呼び出して英英にジャンプする…このような操作は,決してマニアックなことではなく,履歴やジャンプ機能を知っている人なら誰でも日常的に行うでしょう。こんな単純なことが,最新のDD-IC700S/500Sではできないのです! しかも,もっとまずいのは,「こんな単純なことが,最新のDD-IC700S/500Sではできない」ということが,カタログ等では全く分からないのです。他機種から買い換える人は,こんなことは,履歴と単語帳のついている機種ならできて当然だと思うでしょうから,店頭でわざわざ試したりはしないでしょう。通販で指名買いをする人ならなおさらのことです。業界最多の辞書21冊載せることが,こういう地味(であるが実際の使い勝手に大きく影響する)な仕様改善よりも重要なのでしょうか。カタログスペックを満足させるために,いちおう履歴や単語帳という機能は載せただけ,ととられかねない仕様です。早急な改善が望まれると思います。

★5年ぐらい前の他社製品だって,履歴で引いた語から他の語にジャンプすることぐらいはできます。履歴からの呼び出し画面で新たにキー入力できないというのは,最近の他社製品(SR-9200-9600)にもみられましたが(レビューで酷評したからというわけでもないでしょうが)SR-9700では改善されています。


・ジョグダイヤルとキーレイアウト:これに関しては上記の件と違い,個人差もあるでしょうからあまりきついことは言えないのですが(^^;; ただ,やはり上下矢印キー(行スクロール用)がなくなったのは痛いです。IC5000/7000ではジョグダイヤルだけでなく,キーも用意されていました。小型化のため仕方なく削ったということなのでしょうが,理由はどうであれ,代替手段がなくなったわけですから,まるでジョグダイヤルの使用を押しつけられたような感じがします。どこの世界に,マウス必須でキーボードのカーソルキーが無効になるようなインターネットブラウザやワープロソフトがあるのでしょうか?

ジョグダイヤル自体には別に異論はありません。私個人としては使いにくいですが,これがいい,という人も多いからソニーさんもこだわっているのでしょう。それは好みの問題ですから,ジョグダイヤルをやめてしまえ,というように私の価値観を押しつけるつもりは毛頭ありません。しかし,ジョグダイヤル(のようなもの)がほぼ業界標準になっているような品物(携帯用MDプレーヤーなど)ならともかく,電子辞書という,キーボードが主流の品物にこういう奇妙なギミックをつけるからには,それにかわる代替手段(普通はキーボードでしょう)も提供するのが,ユーザ(とくに他社製品からの乗り換えユーザ)への礼儀だと思います。ソニーさんの電子辞書を使うユーザの中には,根っからのソニーファン(携帯,MDウォークマン,Crie, Vaio…など多くのソニー製品を使っている人)や,ブランドイメージでソニー製品を選択する人もいるでしょう。そういう人ならジョグダイヤルも慣れているでしょうから,違和感がないかもしれません。

しかし,たいていの人は,純粋に機能やコンテンツでIC700S/500を選ぶのではないでしょうか。行スクロールという,電子辞書にとっては基本中の基本にあたる操作がキーボードで行えないというのは,メーカーさんが意図しないところで「私どもが開発したジョグダイヤルを気に入っていただけないのなら,ソニー製品を使うのはやめたほうがいいですよ」という暗黙のメッセージと受けとられかねません。せめてIC7000/5000のようにジョグとキーボードの両方でオペレーションができるように改善を望みます。小型機の筐体ではスペースの関係でそれができないというのなら,少なくとも現時点では幅広く用いられているキーボードを採用するのが妥当でしょう。


ジョグダイヤルの是非に関しては,メーカーさんのスタンスもあるでしょうからこれ以上深入りしませんが,以下に操作系やレイアウトで気づいた点をいくつかあげます。

・早回しでの見出し語(orページ)スクロールは不要? ジョグダイヤルを早く回すと(行ではなく)見出し語単位のスクロールになります。しかし,こういう小さい筐体に,小さいジョグダイヤルがついているため,手が滑って行スクロールのつもりでカタカタと複数ステップを回してしまい,そのためページスクロールされてしまうことがあります。IC700S/500Sではジョグの両隣にページスクロールの矢印キーがついているのですから,ページスクロールはこれらのキーを使わせるようにして,ジョグは行スクロールと決定(押すことにより)のみでいいと思います。…というとジョグダイヤルファンの方から怒られるかもしれませんが(^^;;

・「押し回し」でのページスクロールは?:ジョグでのページスクロールには,前述の「早回し」と,ジョグを押した状態で回す「押し回し」? があり,両方とも同じ動作をします。早回しが誤動作の原因になるのですから,もしページスクロールをジョグでもさせるというのであれば「押し回し」のみにしてはいかがでしょうか?

・戻るキーとジョグの位置関係:今回の新機種では行スクロールは強制的にジョグを使わないといけないので,必然的に決定操作も決定キーではなくジョグを押すことで行うことが多くなります。そうなると,戻るキーがジョグ(=行スクロールキー,決定キーとして機能)の右(左でなく)隣にあるという,おかしな配置になってしまいます。どこの製品でも,スクロールキーや決定キーの左側に戻るキーはあり,逆の製品などきいたことがありません。そう考えると,IC700S/500Sの配置はまずいでしょう。実際,私も戻るキーのつもりで前ページやジャンプキーを押してしまうことがしょっちゅうです。ソニーさんにとっては,他社製品にならって決定キー(ジョグでなく)の左隣に戻るキーをつけたのでしょうが,今回の仕様では否が応でもジョグを多用せざるをえないのですから,操作の基準は(決定キーでなく)ジョグが中心になってしまいます。そうなると,戻るキーもジョグの左にしないと使いにくくなります。

#あまりこういうことを言いたくないのですが,ソニーさんの開発担当の方は日常的に電子辞書(自社,他社関係なく)を使っているのかなぁと思ってしまいます。左へハンドルを回したら右に回る車と同じで,ちょっと使ってみればこのレイアウトがいかに使いにくいかお分かりいただけるはずですが。

改善案としては,(デザインを度外視しますが)ジョグを右端(今の決定キーの位置)に持ってきて,戻るキーと決定キーは中央(今のジョグがあるあたり)に置いてはいかがでしょうか。これだけでかなり操作性は違ってくると思います。


あと,細かいことですが,ジョグダイヤル関係で気づいた点をいくつか…。

仕様の不統一:語義の画面では「押し回し」と「早回し」が同機能(見出し語,ページスクロール)になっていますが,インクリメンタルサーチによる候補語画面等,リストが表示される画面では,なぜか早回しでページスクロールができません。

反転カーソルの移動操作:ジャンプキーを押したあとで反転カーソルを移動させる際,なぜ上下矢印(=ジョグダイヤル操作)と左右矢印(キーボード)が同じ挙動をするのでしょうか? ジョグダイヤルは上下の矢印キーとして機能するわけですから,ジョグを動かせば反転カーソルも1行ずつ上下に動くのが普通でしょうが,実際には左右に動きます。これなどは,DD-IC100のような旧機種(行スクロールもページスクロールも左右の矢印で行っていた)の仕様の遺物です。ジョグをつけるのであれば,こういう細かいツメもしてほしいと思います。

DD-IC700Sと500S 投稿者:dictian  投稿日: 9月10日(火)02時34分24秒

遅ればせながら、本日店頭で触ってきました。やはりカーソルキーがないのが私にとっては致命的に感じられました。特に、ジャンプをするときのカーソル移動の時に苛立ちを感じます。逆に言えば、英単語ジャンプしかない500Sの方がジャンプの時の苛立ち度が相対的に少なくなるので、英語系を重視している人にはお勧めです。この理屈ってわかってもらえるでしょうか^^;
この小ささの中にリーダースが入っていることと、DD-IC5000にはなかったThesaurusも入っているので、使いやすさよりもコンテンツを重視するならますますDD-IC500Sを選択するメリットがあると思います。DD-IC700Sは、せっかくのハイパージャンプが使いにくいので、普通に使うならSR960の方が使いやすいかもしれませんね。使いにくくても辞書の数にこだわる人には700Sが好まれるのかもしれませんが...

ソニーさんの逆襲? 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 9月 5日(木)17時05分02秒

私個人の主観ですが,DD-IC500Sは,ソニーさんの電子辞書としては,1号機のDD-IC100以来の快挙になるかもしれません。

たしかに,細かな操作性や画面の見やすさは(もし旧機種と同仕様であれば)いろいろ難点もあるでしょうが,それよりもリーダーズという大規模英和を小型機の筐体に搭載したという点で,SR-9700を含め,他社製品と大きく差別化できそうです。何だかんだ言っても,コンテンツバランスのいい機種は細かな仕様上の問題点が霞んでしまうぐらいのインパクトがあります(^^)

前機種のDD-IC5000/7000の場合,大型筐体だったので,液晶解像度や操作性などで他社の競合機種にくらべてはるかに差をつけられた感じがあったのですが,IC500SはPW-M670のような小型筐体で,英語系コンテンツではSR-9200に匹敵するコンテンツが入っているのですから,SR-9200予備軍(学習辞書系コンテンツは必要だが,大規模英和もほしい,という人)で,9700では物足りないという人が飛びつくかもしれません。翻訳者など,プロユースには9200のほうが明らかに有利ですが,9200のユーザは,英語のプロから英文科の大学1年生まで,けっこう幅広いようなので,学生層は携帯性や学習英英を重視して今後500Sを選ぶ可能性があります。サイズが小さいというのは侮れませんね(^^)

機能面でも,例文検索(リーダーズ,新和英,OALDという三種三様のコンテンツを串刺しで検索できるので,例文の使い回しの多いジーニアス英和・和英搭載機より,ヒット数では有利かも)や英英と英和の両方を串刺しで検索できる成句検索(これは,英和で成句検索のできない9700が及ばない点です),辞書間の壁をとりはらった一括検索,SR-9700とほぼ同等の「とっさのひとこと」の検索機能など,他社製品にもひけをとらないと思います。国語系コンテンツが弱いのは難点ですが,逆に英語系のコンテンツは日本文化を説明したもの(これは留学生にアピールできるでしょう)やコンピュータ用語辞典など,役立つものが多いです。開発期間を考えると単なる偶然だと思いますが,英語重視機なのにthesaurusがないのは困るとか,キーを押すたびに光る仕掛けは無意味だとか,IC5000が発売された際にこの掲示板で酷評したことも改善されています。

SR-9200がメインターゲットとしている上級者層は,それなりに数が多いと思いますが,一方で,SR-9700のような汎用機ベースの英英搭載機では物足りないし,かといって学習辞書が一切ない9200は敷居が高い,という人も,日本人の英語力が向上してきた今では,かなりいるはずです。IC500Sは,言ってみれば,9200と9700の中間層の電子辞書難民? を吸い上げる(他社が斬り込んでいなかった高需要層をターゲットに投入してきた)という点で,ソニーさんの底力が感じられます。PW-6800やIDF-4500など,IC500Sとかぶる機種を出しているシャープ,キヤノンはもちろん,SR-9200の下位層とSR-9700の上位層がIC500Sにとられるとなれば,英語重視機に強いセイコーも安閑とはしていられないかもしれません。

ソニー新機種 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 9月 2日(月)09時56分01秒

まだ店頭には出ていないようですが,DD-IC700S/500Sが間もなく発売されます。前機種のIC7000/5000の仕様(解像度の低さなど)には失望したのですが,今回の新製品,特に500Sはよくできていると思います。液晶解像度も180文字表示なので,小型機としては他社製品と同等です。もっとも,PW-M670で9ドットフォントを使ったときには劣りますが,9ドットフォントはシャープさんの著作物? なので仕方ないでしょう。

500Sのウリは,何と言ってもリーダーズという大規模英和がこのサイズで使えるということです。リーダーズはほしいけど,SR-9200は大きすぎる,という人には一押しです。しかも,大規模英和+学習和英+学習英英+国語というコンテンツバランスは500S独自のものであり,とくに上級学習者のニーズを満たす数少ない機種だと思います。「SR-9700やXD-R8100には語数の多い辞書が入っていないし,かといってSR-9200は学習辞書がないので困る,PW-6800もいいけど,国語系コンテンツが一切入っていないのがちょっと…」という人はけっこういると思いますが,こういう人にはぜひおすすめです。S500を選ぶカギになるのは「学習英英をフルに使いこなせるかどうか」だと思います。XD-R8100やSR-9700と違い,学習辞書は英英しかありませんので,例文や文法解説等,OALDの学習辞書的情報を読みとることができる人ならおすすめできます。

小規模なコンテンツをやたら詰め込んでいるという印象はありますが,カタログを見る限りでは「とっさのひとこと」もSR-9700なみの検索機能がついているようですし,「英語で話す日本Q&A」(これも,ただ書籍版の内容をおさめただけでなく,日本語,英語のインデックスがついているようです)のように,発信用途に使える優れたコンテンツも入っていますので,留学生が携帯する辞書としてはいいかもしれません。

機能面でも(これはIC7000/5000にも備わっていますが)様々な場面で辞書9巻検索(いわゆる串刺し検索)ができるのは他社製品にないメリットだと思います。とくに,成句検索が英和・英英の両方にまたがっていっぺんにできるのは便利です。もちろん,例文も英和・英英・類語・和英をいっぺんに検索できます。

何かと評判のよろしくないジョグダイヤルですが,IC7000/5000よりも筐体が小さくなったせいか,行スクロールはジョグダイヤルでしかできなくなったようです(IC7000/5000はジョグorキーのどちらでもできました)。おいおい,という感じです(^^;; 本来,ジョグダイヤルは携帯の電話帳呼び出しやMDウォークマンでのトラック選択など,片手でオペレーションする際の操作性をよくする性質のものだと思います。パソコンのキーボードにはジョグダイヤルがないので,ワープロソフト等でのスクロールはカーソルキーを多用しますが,それがとくに不便であるとも思えません。電子辞書も同じで,矢印キーによるスクロールで何ら不便はないはずなのに,なぜわざわざジョグダイヤルというギミックをつけるのか疑問です。SR-9700のようにスクロールスピードが速い機種なら,矢印キーを押し続けることで(オートリピート)高速な行送りができます。これで何ら問題ないと思うのですが。

IC7000/5000で痛感しましたが,筐体の下部中央にあるジョグダイヤル,それもちょっとくぼんでいるようなものほど操作がしにくいものはありません。デザイン的に,ノートパソコンのタッチパッドのようなイメージで設計したのかもしれませんが,キーボード下部にパームレストがあり,タッチタイピングのできるノートPCのキーボード(親指を少し移動するだけでタッチパッドにアクセスできる)と電子辞書のように2本指ぐらいでタイプするキーボードでは本質的に違うんですよね…。ジョグダイヤルをつけるのは自由ですが,もしこういう奇妙なギミックをユーザに無理矢理使わせる(旧機種のように代替手段を設けない)のであれば,上下カーソルキーを無効にしてスクロールはマウスのホイールでしなさい,というパソコンのようなもので,疑問を感じます。

500Sは細かな機能面や使い勝手というよりは,コンテンツバランスの勝利だと思います。

DD-IC700S/500S 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 8月19日(月)15時03分45秒

↑ニュースリリースをじっくり見てみましたが,幅や奥行は現行のDD-IC1000などとほぼ同じです。厚さがかなり薄くなり,DD-IC7000/5000ぐらいです。名刺ケースサイズでリーダーズのような大規模英和が使えるというのは驚異的です。留学等で持ち歩く機会が多いから小さいのがいいと思っていても,PW-M670のコンテンツには物足りなくて,けっきょくSR-9200やPW-6800にしてしまう人は多かったでしょうから,そういう層を吸収できると思います。

IC500Sのほうは,IC5000と同じく,SR-9200をかなり意識し,SR-9200の「おこぼれ」層をターゲットにしているようです。翻訳者や通訳のプロなら,多少大きくても一覧性が高く,キーが押しやすい機種がいいでしょうし,広辞苑レベルの規模の国語辞典も必要でしょうから,SR-9200に流れてしまいます。IC500Sは,従来の学習英和には物足りないが,かといって学習辞書系コンテンツが全くないのは困るという人(大学の英語専攻の学生とか,現場の英語教師とか,学位留学の学生とか)にぴったりだと思います。液晶解像度も,DD-IC100以来のこのサイズの機種と同等ですから,このサイズを考えれば上等だと思います。COTを入れたのは,やはり上級学習者のニーズを考えてのことでしょう。

コンテンツとしては,なぜ21冊という業界最大冊数にこだわるのかよく分かりませんが,メインコンテンツ以外は,数合わせといいたくもなるような中途半端なものを,相変わらず寄せ集めてあります。DHCのとっさのひとこと辞典が入っているのなら,これだけで十分すぎるほどで,三修社の中途半端な英会話集など必要ないのにそのまま入っていたりと,よく分からないです。この手の会話集では大ヒットし,内容にも定評がある「英会話とっさの一言」や英語で話す日本Q&Aのような実力派のものが入っているのはとても評価できますが,ことわざ辞典にせよ,四字熟語辞典にせよ,カタカナ語辞典にせよ,シャープやセイコーの機種に搭載のものにくらべればかなり語数が少ないです。

IC500Sのように英語にこだわった機種にするなら,中途半端な国語系コンテンツを入れないで,数が少なくても実力派の英語系コンテンツでかためたほうが,こういう層のユーザには魅力的だと思うのですが…。Oxford系なら,最近出たコロケーション辞典(これはまだデジタル化がされていない?)とか,Oxford Guide to British and American Cultureとか,Oxford Learner's Word Finderとか,小ぶりではあっても,中級以上の英語学習者にとって有用なコンテンツがたくさんあります。

ソニーさんの実力からすれば,まだまだ今回の新製品も準備体操のようなものかもしれませんが,それでも,コンテンツバランスなどはDD-IC5000よりも改善されてきています。今後,まだまだよくなっていくと思います。

ただ,コンテンツの数にこだわるのはいい加減にしてほしいものです。汎用機であるIC700Sならまだわかりますが,英語重視機にまで21冊という業界最大数にこだわり,その結果として貧弱な国語系コンテンツを寄せ集めているのは,事情(各コンテンツの収録語数など)を知っている側からすれば目を覆いたくなります。ふつうのユーザは,カタカナ語辞典と書いてあればどれでも同じような規模だろうと思っているでしょうが,何回も書いているようにソニーのものは約7300語,シャープ・セイコーのものは約28000語で,4倍弱も違います。言いかえれば,単純計算で他社製品で引けるカタカナ語のうち4つに1つしかDD-ICシリーズでは引けないということです。こういう些末な点までユーザは見ないだろうと思ってかどうか知りませんが,コンテンツの総数だけをやたらとPRして,かんじんの各コンテンツの規模は,HPでもあまり前面に出さないという姿勢は考え物です。

たしかに電子辞書業界の競争が激しいのは事実でしょうが,小手先だけで試合に勝とうとするのではなく,基礎トレを地道に積み,冴えないように見えても実力をつけた走者が出てくることを望みたいです。コンテンツの数を集めることなら,ライセンス料を惜しまなければどこのメーカーさんでもできます。しかし,エンドユーザはもちろん,かなりの上級ユーザをもうならせるようなコンテンツ構成にするためには,地道な取材と研究が必要で,お金だけではできません。こういうところでメーカーさんの本当の実力が出るのだと思います。

ソニー新製品 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 8月19日(月)13時40分35秒

DD-IC1000の後継機のような感じです。名刺ケースサイズでリーダーズというのは史上最小です。OALD+リーダーズ+COTというカップリングは魅力的です。ソニーさんも上級学習者のコンテンツニーズをようやくきちんと把握してくださったようです(^^;;

ソニーさんに限りませんが,夏モデル未発表のメーカーさんから新製品発表はきっとあるでしょう。電子辞書購入予定の方は,ここ数日のニュースリリースを要チェックです(^^)

http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200208/02-0819/


DD-IC7000 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月28日(木)08時38分17秒

↑やっと沖縄にも現物が到着しました。試用して感じたことをいくつか…。
筐体:デザインは現行機種の中でもトップクラスです。アルミボディーということで,電子辞書とは思えない高級感があります。一見,Windows CEのモバイルパソコンと間違えそうなボディーです。学生が教室で使うには何か浮いてしまいそうなフォルムですが,スーツ姿のビジネスマンが,新幹線や飛行機の中で書類片手に使うとよく似合いそうです。(発表時は)業界最薄というふれこみでしたが,思ったほど薄くはないなぁと感じました。ほぼ同じ厚さのキヤノンのIDF-4000が出たときは,その薄さに驚いたものでしたが…。これはPRが裏目に出たのかもしれません。IDF-4000の発表時は,広辞苑の図版収録がメインでPRされていて,薄さに関しては何も言っていなかった気がするので,現物を見たときに新鮮な驚きがあったのでしょうが,DD-IC7000の場合は,薄さをやたらとPRしていたので,期待が強すぎたのかも。
液晶画面:とにかく大きいです。業界最大(サイズ)はだてではありません。このサイズの液晶で解像度を細かくすれば,ハーフVGAか,もう少し細かな解像度も夢ではないはずですが,なぜ解像度を落としてしまったのか,残念でなりません。電子ブックプレーヤーの解像度がだいたいIC7000と同じぐらいなので,それにあわせたのでしょうか? とはいえ,ソニーさんが電子ブックプレーヤーに力を入れていた間に,IC辞書は各社が新製品を乱立させ,その結果として電子ブックプレーヤーよりもはるかにハイスペックのハードウェアになっているので,今さら電子ブックプレーヤーの標準スペックを搭載しても,その差は歴然としています。
もっとも,解像度を落としたため,標準の12ドットフォントでも文字が大きいのはメリットです。むしろ,お年寄りには,他社の高解像度液晶モデルでフォントサイズを大きくして使うよりはいいのかもしれません(何もしなくても文字が大きいのですから) 前もどなたかがおっしゃっていたように,文字が大きいぶん,フォントの荒さが目立ちます。フォントサイズ自体は(12ドット)カシオ,セイコーの大画面モデルと同じですが,カシオやセイコーの機種では文字が荒いとは思えません。
基本的な操作性:良きにつけ,悪しきにつけ,従来機種そのままです。とくに,履歴機能や暗記帳で呼び出した単語からジャンプ機能が使えないというのも1999年のDD-IC100以来相変わらずで,はっきり言ってひどいです。ユーザにしてみれば,キー入力で引いた語であれ,履歴で呼び出した語であれ,単語帳で呼び出した語であれ,ある単語を辞書で引いたということには変わりありませんから,ジャンプ等の操作も対等にできる必要があります。履歴や単語帳の呼び出し画面ではジャンプ等の制約があるとなれば,ユーザもそういう機能を利用することに消極的になります。昔のカシオさんの製品も,操作性には難がありましたが,それでも今度の新機種ではインクリメントや部品検索を搭載するなど,他社の水準に追いつくための工夫はしています(まだまだキー配列等に課題は残っていますが)。他社製品の履歴や単語帳機能を使ってみれば,素人の私でもIC7000/5000の使いにくさが分かるのに,なぜ電子辞書のプロであるメーカーさんが旧態依然の仕様をいまだに続けているのか,疑問です。前のDD-IC300やIC50のときにも書いたのですが,本当にソニーさんは自社製品の開発の際に,他社の競合機種を手元に用意して研究しているのでしょうか,と言いたくなるような仕様です。
ジョグダイヤル:今回の新機種の目玉です。感じとしては,クリエ等のジョグダイヤルというよりは,ノートパソコンにマウスのかわりについているトラックボールのような感じです。発想は面白いのですが,使い勝手は今ひとつです。というのは,位置がキーボードの中央下部(手前)なので,手に持って使うときには場所が悪いのです。IDF-2000Eのジョグシャトルキーは,ちょうど手に持って左手親指の位置についているので非常に便利(つい手が伸びる!)なのですが…。横幅がかなりあるので,本体を手に持ってIC7000のジョグダイヤルを動かそうとすると,よほど親指が長い人でない限り,手がつりそうになります。しかも,ジョグダイヤルがちょっと沈んだ感じでついている(ダイヤル部分が出っ張っていない)ので,回しにくいです。そんなストレスがたまるようなものを使うぐらいなら,矢印キーでスクロールしたほうが快適です。きわめつけは,ページスクロールをジョグダイヤルでする場合です。どうやら,ジョグダイヤルを押した状態で上下にダイヤルを回すとページスクロールができるようですが,あのポジションと出っ張っていないジョグダイヤルでは,押したままダイヤルを回すというのは非常に疲れます。スクロールを楽にするためのジョグダイヤルのはずが,逆にストレスがたまってしまうわけです。クリエやMDウォークマンのような,側面にジョグダイヤルをつければ,押したまま回すというのも簡単ですが。
ソニーさんとしては,vaioのマウスパッド?(指でマウスカーソルを動かす場所)かトラックボールをイメージしてIC7000のジョグダイヤルをつけたのでしょうが,ノートパソコンを手に持って使うということはなくても,電子辞書は手に持って使う場合も十分ありうるということを考えてほしかったです。
ついでに言うと,電子ブックプレーヤーの仕様を引きずっているからかどうか知りませんが,ソニーさんの機種のページスクロールはページではなく項目スクロール(次の項目に移る)です。そのため,複合語などの情報量の少ないエントリーがずらっと並んでいるときは,とても手間がかかります。
光インジケーター:存在意義が不明です。IC7000は従来機種よりキーのクリック感があるので,キーボードの出来は及第点が十分あります。カード電卓のような,フラットなキーならともかく,クリック感があり,キーの取りこぼしもそんなにないのに,なぜこういうインジケーターをつけているのでしょうか? しかも,筐体の右端につけて誰が見るのでしょうか? 電子辞書を使うときは,画面を見ながらキーを押すか,キーボードを見ながら押すか,画面とキーボードを見比べながら押すか,のどれかでしょう。画面やキーボード以外の場所をよそ見しながらキー入力するというのは非常に不自然な動作です。インジケータをつけるのなら,画面の下部だとか,自然に視線が行く場所につけないといけません。
★総評:今回の新機種は,IC辞書として眺めれば,不可解な点が多々あります。他社製品と比較すれば一目瞭然ですが,基本的な使い勝手に様々な問題があります。それに加え,コンテンツも(大容量のものは)他社製品で既に搭載されているものがほとんどで,初めてプログレッシブを搭載してきたDD-IC100にくらべれば魅力に欠けます。操作性が悪くてもコンテンツに魅力があれば,コンテンツ目当てで購入する人が多い(だからこそ,電子ブックプレーヤーが(リーダーズ目当てで)あんなに売れたのでしょう)のでしょうが…。前も書いたように,IC7000にプログレッシブが搭載されていれば,操作性や液晶解像度を差し引いても魅力的なのですが…。
しかし,視点を変えて,これらの機種を電子ブックプレーヤーの進化型と考えればどうでしょう?定番コンテンツがシームレスに使えたり,立ち上がりで待たされなかったり,CDアクセスの騒音がなかったり,キーボードがしっかりしていたりと,いいことずくめなのではないでしょうか?
★皮肉を言うつもりはありませんが,DD-IC7000/5000は,IC辞書と言うよりは,一世を風靡した電子ブックプレーヤーのメモリアルバージョンという位置づけなのか,と思いたくもなります。マイペディアや広辞苑,リーダーズ,ペラペラ会話,といった,電子ブックの定番ソフトをすべて組み込み,画面解像度から表示方法(例文等も一括表示)に至るまで電子ブックプレーヤーに似せて作られているような気がしてなりません。
ソニーさんも電子ブックプレーヤーよりはIC辞書に力を入れていることが明らかなので,近い将来電子ブックプレーヤーは生産完了になることでしょう。一方で,電子ブックプレーヤーは,登場以来10年以上にわたって,通訳,翻訳者を始め,多くのプロ達に愛されてきました。電子ブックプレーヤーのおかげでよい仕事ができ,出世した人も多いことでしょう。そんな人にとっては,電子ブックプレーヤーこそが電子辞書の理想型であり,思い入れも大きいのではないでしょうか? IC7000/5000が,電子ブックプレーヤー時代の最後を飾るモデルとして,IC辞書という,電子ブックプレーヤーの短所を解消したメディアにして延命したと考えるのなら,今まで述べてきたデメリットは大きな特徴になるのかもしれません。

知識は美しく進化する。 投稿者:kazooou  投稿日: 2月23日(土)21時18分01秒

私は、DD-IC7000を購入したとある大学生であります。使ってみた所辞書が非常に多く知的好奇心が豊富な人にはもってこいだとおもいますが、私の場合は一生縁がない辞書もありそうです。料理辞典をみてどうするのか?と思ってしまいます。あと、画面に表示される文字の解像度があまりよくない。文字がアンバランスに線が太くなっていたりして読みにくい。なぜSONYの製品であるのに日立システムのマイペディアが入っているのか疑問。それでは。

>宮川さん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月20日(水)15時36分48秒

>キータッチは、PW-6800より浅く、SII SRシリーズと同じ感触です。
なるほど。ということは,DD-IC100よりはかなり良くなっているみたいですね。
>これに金をかける位ならば、画面のドット数を変えてもらいたかった。
画面の物理的寸法を「業界最大」にすることで,解像度の低さをカムフラージュするというのは,ある意味でメーカーさんの戦略なのかもしれません。(皮肉ではなく)実際私もこれには感心しました。普通の人は,「業界最大の液晶画面」という文言を見れば,解像度も最大だと思ってしまうでしょうし。SIIやカシオの320*240ドットの液晶でも,サイズは4インチちょっとですから,5インチであの解像度(…と書いて数値を調べようと思ったらカタログには見あたりません)だと,前にも何人かがおっしゃっていたように文字がかなり大きく(荒く)なるはずです。今見たら,IC5000/7000の解像度は,縦方向はPW-9100とほとんど同じで,横がPW-M670やXD-S950等の小型機と同じです。PW-9100でも,カシオやセイコーの大画面にくらべれば窮屈なので,シャープさんは早見機能を付けて少しでも情報量を増やす努力をしていますが,IC5000/7000は早見機能どころか,他機種と違って例文まで一緒に出てくるので,狭い液晶がさらに狭くなってしまっています。
他社製品だと,実機を見て,他機種とくらべてみて買う人も多いから,こんなことではユーザの目はごまかせずにそっぽを向かれますが,ソニーさんの場合,ブランドイメージが大きいので,予約買いや指名買いが多いのでしょうから,成り立っているんでしょう。
意図的かどうかは知りませんが,カタログやニュースリリースのIC-5000/7000の筐体写真に写っている画面のほとんどは,語義が出ている画面でなく,入力待ちの画面を出していますよね。入力画面では解像度が低いということがみえにくいのです。他社製品,それも大画面のモデルは,ほとんどが検索結果の画面を載せて液晶の大きさをアピールしています。これは解像度に自信がないとできません(熱心な(暇な?)人は文字数を数えて他社機種と比較できてしまいますので)。
>ジョグダイヤルは、使い方によっては便利なのかもしれないが、「次頁」とか矢印キー
>の方が、正確に手早く操作出来るような気がします。
ソニーさんの新製品がどうか知りませんが,せっかくジョグをつけるのなら,ジョグだけでジャンプ操作もできるようにすると便利だと思います。たとえば,語義画面でジョグを押すとジャンプ先選択のカーソルが出て,そのカーソルをジョグダイヤルで動かして,ジャンプ先の語にあわせてジョグを押せばジャンプするとか。そうすると,スペル入力以外はジョグダイヤルだけで辞書の中を行ったり来たりできます。
あと,ソニーさんはせっかく業界唯一で,需要も多いプログレッシブを今まで載せてきたのに,今回の製品に入れていないというのも残念です。ブランドイメージに惑わされないユーザなら,リーダーズ搭載機ならSR-9200のほうが明らかに有利だということはわかるでしょうし,OALDならPW-6800やM670が解像度の点で優れていることも自明です(6800はもともと解像度が高いので言うまでもありませんが,M670でも,9ドットにすればIC5000/7000と表示文字数が同じになります)。プログレッシブが入っていれば,解像度や見にくさに目をつぶってでもIC5000/7000を選ぶ人がたくさんいると思いますが…。

>Sekkyさん(DD-IC5000) 投稿者:宮川美尊  投稿日: 2月20日(水)14時12分02秒

>ところで,IC5000のキータッチやジョグダイヤルはいかがでしたか?
キータッチは、PW-6800より浅く、SII SRシリーズと同じ感触です。
ジョグダイヤルについて。もうすでにつけてあるので、モデルチェインジすると費用がかかるので、仕方がないと思うが、これに金をかける位ならば、画面のドット数を変えてもらいたかった。SII, CASIOの電子辞書くらいの画面にして欲しかった。
語義その他が、ぞろぞろと際限もなく並んで、ぎっしり詰まった画面を眺めながら、読書三昧とはならない。目が疲れてしまいます。
ジョグダイヤルは、使い方によっては便利なのかもしれないが、「次頁」とか矢印キーの方が、正確に手早く操作出来るような気がします。

>宮川さん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月20日(水)09時01分14秒

>SONYのDIGITAL DATA VIEWER DD-IC5000を良く観察しましたら、次のようなこと
>が判りました。
>上ふたを開くと、電源が入ります。
これは初代機のDD-IC100以来の伝統で,ソニーさんの機種の大きなメリットだと思います。なぜ他社製品が追従しないのか不思議ですが…。
>ストラップ用の空所があります。
これも最近の機種のトレンドみたいですね。シャープ,キヤノン等の最新機種にもついています。カメラと同じで,手に持って使うときはストラップがあったほうが落としにくいのでしょう。
>OALDでは、CANON Intelligent Dictionary IDF-2000Eと同じく、次のようなものは
>省かれています:WHICH WORD? MORE ABOUT AMERICA, VOCABULARY BUILDING, GARAMMAR
> POINT, BRITISH/AMERICAN等など。
これらの囲み記事は,LDCEのUsage Noteほど多くはないので,カットされていても(冊子体OALDを持っている人は)大きな損害はないのかもしれません。IC5000の解像度ではこういうコラムが入っていると逆に目障りになりますし…。
ところで,IC5000のキータッチやジョグダイヤルはいかがでしたか?

DD-IC5000 投稿者:宮川美尊  投稿日: 2月19日(火)21時52分29秒

SONYのDIGITAL DATA VIEWER DD-IC5000を良く観察しましたら、次のようなことが判りました。
上ふたを開くと、電源が入ります。
ストラップ用の空所があります。
OALDでは、CANON Intelligent Dictionary IDF-2000Eと同じく、次のようなものは省かれています:WHICH WORD? MORE ABOUT AMERICA, VOCABULARY BUILDING, GARAMMAR POINT, BRITISH/AMERICAN等など。
これと比べると、SHARPのPW-6800では、すべて載っています。

>navyblueさん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月18日(月)09時08分09秒

>ますが、これを「解像度」と理解するには注意が必要です。ディスプレイの表示能力なの
>か、元々のフォントがそうなのか、あまりにも文字が荒すぎます。カタログの写真では明
>らかに異なります。
DD-IC5000/7000の5インチという液晶サイズは,解像度が現行機種最大のカシオXDシリーズやSIIのSRシリーズよりも大きいです。画面サイズが大きくて解像度が低いということは,1ドットあたりの大きさが大きくなるわけで,荒くみえます。ソニーも,カシオ,SIIも,フォントサイズ(12ドット)は同じなので,荒さも同じなのですが,DD-IC7000/5000の液晶はドットサイズが大きいので荒さが目立つのでしょう。
>用例が改行無く出てくることも、見苦しさに拍車をかけています。
これも電子ブックプレーヤーの頃からの仕様を引きずっているのでしょう。たしかに他社製品のように用例を分離させるとインデックスの容量が大きくなるのでメモリを食うからかもしれませんが…。
>こういった場で、あまり個人的な意見を書くことは適当ではないかもしれませんし、
いえいえ,客観的なスペックはカタログを見れば分かりますから,こういう場では(善意でのコメントであれば)個人の印象などもご遠慮なくどうぞ(^^) もちろん,主観ですから人によっては全く逆に思う人もいると思います。前もありましたが,SR-8100の水色がとてもいい,という人もいれば,きつすぎる,という人もいて,それぞれの見解を知ることができるわけですから,色にこだわる人は実機を自分の目で確かめて決めよう,と慎重になれるわけです。同様に,ソニーさんの新製品の画面の見やすさについても賛否両論あるかもしれませんが,賛否両論があるということを購入予定のユーザさんが認識できるだけでも大きいと思います。
>さすがに、デザインは良くできています。薄さやキーのタッチも申し分無いと思います
デザインはさすがソニーさんです。カタログの表紙の写真などは,ぱっと見たら新型のモバイルVAIOか,と思ってしまいます(^^) 若い人,それも「かわいい系」のデザインを求める人には違和感があるかもしれませんが,最近の電子辞書がカラフルになっていく中で,IC-5000/7000はビジネスマン受けしそうな筐体です。液晶画面の解像度には問題がありますが,それでも今回のモデルチェンジでカーソルキーの配置を他社製品のようにあわせて使いやすくしたり,あのジョグダイヤルをまともに使えるように配置したなど,評価できる改善点が多いのも事実です。
>それでも、Sekkyさんはじめ、皆さんが指摘されているように、欠点も多く、
6800は例文検索等の付加機能でこなれていない面もありますが,これはシャープさんにとっては初の機能なので仕方ないでしょう。セイコーさんのプレビューにせよ,カシオさんのスライドキーボードにせよ,「はじめて」の機能はいろいろ言いたいこともでてきます。
重要なことは,6800は9100の操作性のよさをそのまま引き継いでいるということです。早見機能や単語帳の便利さは,6800のレビューではあまりふれていません(9100ですでに実現されているので)が,これらの機能は他社製品にはないという点で,6800は何だかんだ言っても使いやすい電子辞書の一つであると言えます。
現行電子辞書の中には,素振りやノックの練習もまだまだ不足しているのに,甲子園に出てなぜかまぐれで勝ち進んでしまうような機種もあります。もちろん,基礎的な技能が未完成でも,その場の勢いや応援のおかげで勝ち進むことはあっていいのでしょうが,甲子園の常連に名を連ねるような強豪校は,例外なく基礎練習に力を入れています。
シャープさんの機種は,「単語を快適に検索する」という,いわば電子辞書の素振りやノックに相当する基礎体力をじっくりと鍛え上げています。これは地味なことでしょうが,長い目で見れば応援団の力量や天候といった周囲の環境に影響されずに試合に勝ち進んでいける力を持っていると思います。
>また、厚さやもったりとしたデザインも、あまり好きではありません。
他社製品がどんどんおしゃれになっている中で,シャープさんの筐体は昔とそれほど変わっていません。ただ,他社製品が薄型化をめざしていく中で,PWシリーズの分厚いフタは耐久性の向上に何らかの効果があるのかもしれません。私個人としては,デザインが野暮ったくても,おしゃれな機種より耐久性が高いのであれば(PWシリーズの耐久性に関してはデータがないので分かりませんが)それでいいという気はします。
>リーダーズクラスの英和は必須と思っているのですが、
IC5000は何だかんだ言ってもコンテンツバランスは秀逸です。やはり英語を重視する人も国語系コンテンツは必要の人が多いので,IC5000はXD-S8000の上級バージョンとしてけっこう売れるのでは?

DD-IC50007000触ってみました 投稿者:dictian  投稿日: 2月18日(月)02時59分48秒

dictianです。
SONYのDD-IC5000,7000を店頭で触ってきました。実は2/15にも触っていたのですが、そのときは和英で合成語の検索ができないことが確認できたので、それ以上じっくり触る気がしませんでした。(店員に頼んで箱を開けてもらったので、落ち着かなかったし...^^;)2/17には店頭に陳列されていたので、つい触ってしまいました。SONYのはすべての機種が使い勝手が良くならないように設計されているみたいですが、今回の改悪は前機種で採用された[Sp?]をさっさと捨て去り、[-]キーと兼用し、さらにそのキーをハイパージャンプの範囲選択キーに割り当てる(7000のみ)というものでした。まあキー割付は慣れてしまえばどうってことないのでしょうが... 使い勝手の悪さは挙げだすときりがないので、今はやめておきます^^;
使い勝手と和英の合成語の問題を除けば、機能的にはほぼ問題がないと思います。特に7000のハイパージャンプは評価できます。ただ、なぜ5000には採用されなかったのでしょうか? 5000は英単語ジャンプです。(つまり、国語系はおまけってことみたい)

DD-IC5000 投稿者:navyblue  投稿日: 2月16日(土)23時46分39秒

こんにちは。
以前、PW6800に気持ちが傾きつつあったところ、実機に触れて思い留まり、とりあえずDD-IC5000を見てから決めようと思っておりました。
というわけで、本日ヨドバシ梅田で見てきたのですが、すでに指摘がなされているように、あまりの解像度の低さに驚きました。カタログなどでは「文字数」が明らかにされておりますが、これを「解像度」と理解するには注意が必要です。ディスプレイの表示能力なのか、元々のフォントがそうなのか、あまりにも文字が荒すぎます。カタログの写真では明らかに異なります。
指摘されていたように、ソニーは圧倒的なブランド力で、指名買いが多いのもわかります。私も、何らかの機種を、早々に入手しようと思っておりますので、今日はよほどのことが無い限り、IC5000を買うだろうなと思っていたのですが、またまた思いとどまってしまいました。
用例が改行無く出てくることも、見苦しさに拍車をかけています。
こういった場で、あまり個人的な意見を書くことは適当ではないかもしれませんし、実際見る人によっても、感じ方は違うでしょう。さすがに、デザインは良くできています。薄さやキーのタッチも申し分無いと思いますが、それだけに、悔やまれるところです。本機に関しては、購入予定の方はぜひとも、一度実際に触れてみてから、決められてはどうかと思います。
一度買う気を無くしたPW6800が、私の中では相対的な評価ではあがったような気がします。それでも、Sekkyさんはじめ、皆さんが指摘されているように、欠点も多く、また、厚さやもったりとしたデザインも、あまり好きではありません。
リーダーズクラスの英和は必須と思っているのですが、その条件をはずせば、PW-M670やDD-R8100など、候補は増えるのですが。。。
悩んでいるとなかなか買えませんね。パソコンも電子辞書もどんどん進化していて、「欲しいときが買いどき」とは思ってはいるのですが。

DD−IC5000発売 投稿者:しんいち  投稿日: 2月16日(土)00時32分39秒

Sekkyさん、みなさん、こんばんは。
DD−IC5000が発売になりましたね。
さっそく、本日、池袋のBICカメラで触ってきました。仕事の昼休みに寄ったところ、入荷はしていましたがまだ展示されていませんでした。そこで、店員さんに「帰りにまた寄ります」と伝えて帰り、仕事帰りに再び立ち寄ったところ、ちゃんと展示してありました。価格は29,800円でした。BICカメラの他の店舗には展示していなかったところを見ると、本来明日展示する予定を繰り上げてくれたみたいです。
SekkyさんのHPにお邪魔するようになって、どうやら私も完全な電子辞書オタクになってしまったようです。
さて、閉店間際だったのであまりゆっくりとは触れなかったのですが、使ってみた感想を申し上げますと、Sekkyさんがまえまえからご指摘されていたとおり、大画面ではあるが解像度は低いゆえに、なんとも文字がギザギザとした印象を受けます。(特に斜体の文字ではその印象がよけい強く感じます。)それらの文字が、改行が一切なく詰め込まれた画面は、やはり美しくありません。
フォントサイズは、英和辞典の場合3段階から選べますが、最小の文字でもかなり大きめで、当然その分だけ情報量は少なく、せっかくの大画面がまったく生かしきれていないと思いました。最大のフォントサイズに至っては、使い道がないくらい大きいです。これは解像度が低く、小さなフォントサイズでは漢字字典の画数の多い漢字などを十分に表示できないために、やむを得ず、用意されているのではないかと思います。よほどのお年寄りでもない限り、必要を感じないフォントサイズです。
また、例文と解説が、訳語と分離されていない点も使い勝手を悪くしています。例えば「take」という単語をリーダーズ英和で引いた場合、SR9200では10回のページ送りで最後の訳語までたどり着けるのに対し、DD−IC5000では20回のページ送りが必要です。(普通の人は途中であきらめるでしょう。)訳語のあとにはtakeを使った成句が並んでいるのですが、これを順番に見るのはもっと大変です。成句が並んでいる画面では、ページ送りボタンを押しても、1ページずつではなく1つの成句ごとにスクロールされることになる(1画面に3つの成句がある場合、3回ページ送りボタンを押さないと次のページにならない)ため、なんと最後の成句にたどり着くまでには、約80回もページ送りボタンを押す必要がありました。(ちなみに、SR9200であれば、成句リストに切り替えて10回ページ送りするだけですべての成句を見ることができます。)もちろん、ページ送りボタンの代わりにスクロールキーを使えば速いのですが、IDF-2000Eと異なり、常にスクロールキーを回し続けなければならないため、スクロールの速度が安定せず、使いづらいと思いました。
また、スクロールキーは、本体を手に持った場合、親指で押したくなる位置にあるのですが、ちょっと届きづらく操作がしづらいです。これもSekkyさんがご指摘されていたとおりです。もちろん、DD−IC5000は卓上用なので、立ったまま使うことはあまりないのかもしれませんが・・・。
光インジケーターは、はじっこの方で光っていましたが、初めのうち気付きませんでした。はじっこの方の光インジケータが目に入るくらいなら、画面一番下の入力スペースくらい視野に入るのではないでしょうか?慣れないせいもあるかもしれませんが、連続してキーを打っていると、キー入力と光インジケータの点灯が一致してるのだかなんだか、わけがわからなくなり、あまり効果があるとは思えませんでした。これにより電池の消耗が早くなるのであれば、なくてもよいのではないでしょうか。
以上が、はじめて使ってみた印象です。
DD-IC5000は、最強のコンテンツを搭載しているので、その性能に期待していたのですが、不満な点ばかりが目につく結果に終わりました。
最後に・・・。
短時間の使用でしたので、操作方法の理解に不十分な点があるかもしれません。
間違った点にお気づきの方は、訂正して頂けると幸いです。

ソニーの新機種続報 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月 5日(火)10時01分59秒

国際通りのベスト電器へいったら,もうソニーの新製品のカタログが置いてありました。実物が入荷するのはとんでもなく遅いのに,カタログだけは早く来るという不思議な店です(笑)これをもとに簡単にインプレッションをお話しします。
外観はシルバーでアルミ合金のようです。個人的にはこのデザインはIC辞書の中でもトップクラスなのでは,と思います。ジョグダイヤルが中央下部にあり,その左右に決定キーと戻るキーがあるので,写真を見る限り,一見,薄型のモバイルパソコンか? と思うようなデザインです。キータッチはさすがにわかりません(当たり前ですが)が,ストロークが浅いだろうということはカタログでもわかります。キータッチ音のかわりになる光インジケーターがやたらとPRされていますが,意地悪なみかたをすれば,クリック感があまりないからこういうものをつけているのか? とも言えます。
・マルチ検索(複数辞書の一括検索):これはキヤノンのIDF-3000/4000で実現されている機能ですが,マルチ検索にすれば,英和と英英(国語,和英,マイペディア,カタカナ語など)の候補語が一括して出ます。いちいち辞書種を切り替える必要がないというのは便利です。そのかわり,候補語は膨大になりますが。もちろん,辞書種を絞った検索もできます。
・マイペディアのジャンル別検索:シャープPWシリーズの分野別小辞典のようなものですが,もっとキーワードが増え,様々なジャンルで該当語を絞り込むことができます。私としては,マイペディアよりはるかに語数や情報量が多いニッポニカの百科事典をPsionで使っているのであまりありがたみはないですが。
・例文検索:スクリーンショットを見る限りでは,変化形にも対応? high & dayで例文検索をして,daysが含まれている例文がヒットしています。ただ,他社の例文検索と違い,1例文1行での表示なので,ほとんどの例文は途中で切れてしまっています。とくに,キーワードが例文の後ろのほうにある場合,一覧画面ではキーワードが表示されません。例文検索というのは,ある単語(句)が使われている例文を一覧して眺めるものなので,これは使いにくそうです。もっとも,1行1例文にすれば,一覧できる例文の数が稼げるので,解像度の低いIC5000/7000にとってはいいのかもしれませんが。
・改行なし表示:これが他社製品と明らかに違う点です。語義番号の変わり目で改行されないで,ずらずらと続いて出てきます。前も書いたように,見にくいです。初学者ならともかく,そこそこ英語のできる人は,ふつうは,辞書を引くときも1番の語義から順番に全部読むことはしません。それぞれの語義の最初をざっと見て,自分の求めている語義だとわかれば,その語義番号の中を丹念に読みますが,違うと判明したら,あとは飛ばして次の語義番号の語義へ移ります。語義番号毎に改行されていれば,こういうスキャンが簡単にできるのに…。
ついでに言うと,電子ブック時代からの伝統?で,ソニーの電子辞書は例文や解説も一括して出ます。そのため,英和や和英では,とくに基本語の見通しが悪いです。場合によっては,SR-950のほうが解像度は低いのに(例文等は分離しているので)見通しがよいこともあります。
コンテンツバランス:これは今回の新製品のメリットでもあり,デメリットでもあります。IC5000の場合,広辞苑ではないにせよ,標準サイズの国語辞典とことわざ,カタカナ語辞典がついているのは,PW-6800と差別化できると思います(国語辞典のない機種はちょっと,という人も多いので)。一方で,6800が本格的な英文手紙用例辞典を載せているのに,IC5000にはありません。不思議なのは,IC7000には(わずか200例ですが)英文手紙用例辞典を載せているのに,英語重視機の5000には載せていないことです。このへんの思想が私にはよくわかりません。
あと,カタカナ語やことわざ辞典は,前も書いたようにシャープのものとは語数が全く違います。PW-9100は28000語のカタカナ語辞典を入れていますので,新語はもちろん,かなりマイナーな語も載っています。しかし,IC-5000/7000のものはその約4分の1(7300語)です。ことわざ辞典も語数が全く違います。
IC-5000は… リーダーズが必要(グランドコンサイスは好きになれない)だけど,9200は敷居が高いという人。国語辞典が必要な人。デザイン,とくに薄さを重視する人→英語を重視するビジネスマンのファーストマシン向け?
PW-6800は… 英語科の大学生や英語を書く機会の多い外資系ビジネスマン向け。学習英英は十分使いこなせる人で,発信も重視する(例文検索が必要)人。デザインにこだわらない(5000よりも厚い)人→国語系コンテンツがないので,PW-9100, SR-9500(9200),IDF-4000等を持っている人のセカンドマシンに最適。とくに,9200と併用すれば,プロの人にも最強の辞書環境ができる。

ソニーの電子辞書HP 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 1月17日(木)18時59分07秒

↑更新されていました。DD-IC7000/5000が詳しく解説されています。
スクリーンショットを見てみましたが,やっぱり液晶サイズの割に,画面解像度はかなり低いです。見た感じでは,横は現行のDD-IC2050やIDF-2000Eぐらい,縦(行数)がちょっと(約3行)多い感じです。OALDのスクリーンショットが載っていますが…率直に言って,見にくい(^^) 解像度の問題というより,ソニーの製品独特の仕様で,改行が一切なく詰め込んでいるからだと思います。IDF-2000Eの場合,語義ごと(1, 2, 3のように)で改行が入り,しかも,各語義の2行目以降は,いわゆるぶら下げインデントで桁が引っ込むので,多義語であってもスキャンしやすいのですが,IC5000は語義が変わっても行替えされないんですね。これはたまらん,という感じです(他社の電子辞書をお使いの方は,スクリーンショットをごらんになるだけで分かると思います)。
改行がないぶん,表示情報量は多いですが,せっかく情報量が多くても見にくければどうしようもありません。このあたりのバランスはとても難しいと思いますが,使い勝手を大きく左右する点なので,メーカーさんの腕の見せ所だと思います。IDF-2000EはIC5000よりも液晶解像度が低いので,表示文字数は少ないですが,見にくくはありません。
それにしても,「業界最薄」はわかりますが(といっても,IDF-4000より0.2ミリ薄いだけですが),「業界最大」の液晶ディスプレイ,というセールスポイントは,たしかに(液晶寸法に関しては)その通りですが,最大=解像度が最大,とミスリーディングされかねないのも事実です。いちおう表示可能文字数はスペックに書いてありますし,他社製品のスクリーンショットと並べて文字数を数えてみれば一目瞭然ですが,そんなことする暇人は私ぐらいしかいないでしょうし(笑)
大半のユーザは,液晶の物理的寸法よりも,解像度を重視するはずです(パソコンのディスプレイを考えてみれば明らかです。極端なたとえですが,640*480ドットまでしか表示できない20インチのディスプレイと,横が1600ドット強表示できる17インチのディスプレイがあったとしたら,どちらを買うか,ということです)から,これでは失望する人も出てくるのではないでしょうか。
ソニーさんお得意のジョグダイヤルは,机上でも使いやすい位置(本体表面下部中央)になりました。でも,寸法的に考えて,あの位置だと,手で持ってジョグダイヤルを動かそうとすると指がつりそうな感じはします(SR-9200と横幅がほぼ同じみたいなので9200で試してみました)。もっとも,厚みが9200よりもないので何とかなるのでしょうが。決定キーが小さいですが,ジョグダイヤルを押すことで決定キーとして使えるようです。
用例検索は,他社製品と違い,1例文1行ずつの表示みたいです。当然,ほとんどの用例は1行におさまらないので,途中で切れます。スクリーンショット(「マルチ検索」の中にあります)では新英和,新和英の例が出ていますが,新英和のような短めの例文でも切れることがあるので,OALDだとどうなることやら。もっとも,複数行にまたがって表示されると,逆に一覧性が悪くなるので難しいところですが。

http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/DD/


>Wesさん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 1月17日(木)08時59分25秒

>Sekkyさんのソニーの速報をみて、ソニーの5000は、英和がリーダーズで
>例文が少ないこと、類語辞典がないこと、画面解像度が低いこと、で却下しました。
5000の場合,学習辞書系の情報はすべてOALDにまかせるというスタンスなんでしょうね。そして,学習辞書の最大のネックである収録語数(文法や用法等の付加情報が多くなれば,必然的に語数は少なくなる)をカバーするために,リーダーズを載せているのでしょう。ですから,5000もSR-9200と同様に,それなりに英語力がある(少なくとも,英英辞典に拒否反応がない程度の)人でないと使いこなせないと思います。9200が出た頃,「収録語数の多さ」につられて,辞書をよく知らない人が子供や孫の高校入学祝いに買ったりしないだろうか,と思いましたが,9200はプロ仕様,というイメージは,店員さんにも定着しているようなので,杞憂でした。ただ,IC5000は9200よりも安くなるでしょうから,ソニーというブランドもあり,選択を誤る人が出てこないだろうか,と思います。
例文に関しては,いくらジーニアスでも英和の例文は不自然なものが多い(日本人が作文したような)ので,IC5000の場合,OALDの豊富な例文でカバーできるので,メリットになるかもしれません。画面解像度が低いのは9200に慣れている人は戸惑うと思います。9200の場合,たいていはスクロールしなくてもいっぺんに見渡せるぐらい広いですから…。もっとも,リーダーズはもともと1語あたりの情報量はそれほど多くありませんし,OALDは英英なので,半角文字だけですから,IC5000ぐらいの液晶解像度でも致命的にはならないかもしれません。IDF-2000Eはさらに小さい液晶ですが,ジーニアスはともかく,OALDなら十分実用に耐える解像度です。他社製品と違い,半角をプロポーショナルフォントにしている(iの横幅が短いとか)ので,スペースを稼げるというのも大きいです。
>今でも、スーツの内ポケットに入るキャノンIDF2000Eの携帯性には
>捨てがたいものがあります。ただし、携帯性と英作文用に例文検索
>ができる等の機能性を1つの電子辞書で兼ね備えることにそもそも
>無理があると感じ、自分により必要な機能性を重視しました。SR8100
>でも携帯できますし。IDF2000Eが安くなったら(?)買おうと思います。
ふと気づいたのですが,私自身,講義をするときはいつも2000Eを胸ポケットに入れていきます。英作文など,机間巡視をしながら添削するとき,疑問点があればすぐ確認できますし,ジョグシャトルを使えば片手でスクロールができるので便利です。こういうとき,大画面液晶の機種は小回りがきかないので不便です。
例文検索がないのは致命的ですが,2000Eの解像度だと,仮に例文検索があってもスクロールが面倒で,あまりありがたみがないかもしれません。でも,胸ポケットに学習英英+英和が入るというのは,通勤時の英語学習等には便利ですよ。セカンドマシンとしておすすめします。

>kabiraさん 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 1月16日(水)09時12分13秒

>もしそうだったら後問題はコスト面なのでしょうか。オープン価格って
>幾らくらいなんでしょう。気になります。
あくまでも私の予想ですが,DD-IC2050ぐらい(発売当時の実売で29800円)かな? 現行のDD-IC1000や550よりは高く,SR-9200よりは安くなるような気はします。液晶解像度を低くしているというのは,コンテンツの量を増やしたことによるコスト増を相殺しているのかもしれません。5000の場合,SR-9200という競合機種(私個人としてはそれほど競合するとも思いにくいですが)がすでにあるので,9200の実売価格よりもかなり下げないと不利になるからです。
9200は完全に英語の専門家をターゲットにしているので,多少コストはかかっても,フルキーボードや大画面液晶,英語も日本語も妥協しないコンテンツ内容で武装しています。他社を含めてもIC辞書の中ではもっとも高価ですが,店によっては品薄になるぐらい売れているようです。後発メーカーの後発機種がその牙城を崩すことはとうてい無理なので,(メーカーさんには失礼な言い方かもしれませんが)SR-9200のおこぼれというか,英語のプロ予備軍の人(学習英英は十分使いこなせるレベルで,リーダーズも必要という人(=9200は学習辞書系コンテンツがないからという理由で購入をためらっている人))にターゲットをあてているのでしょう。おこぼれとはいえ,こちらの層のほうが人数としては多いような気もするのですが(^^)
#今までの電子辞書業界は,各社が「ライオン的な発想」をしていたと思います。つまり,複数のライオンが特定のシマウマ(ユーザ)に目をつけ,突進していたわけです。ライオンの数が少なかった頃はそれで獲物をとらえられましたが,これだけ競争が激しくなると,餌にありつけないライオンもでてきます。そこで,発想を変えて,他のライオンが食べ残した獲物に目を付ける,ハイエナのような感覚で開発した製品というのが,今回のDD-IC5000なのだと思います。現行の電子辞書の,SR-9200(英語モデルのハイエンド機)とSR-8100, XD-S8000(英語重視のエントリーモデル)の隙間層に着目したという点は,ソニーさんならではだと思います。欲を言えば,IC5000はとことん英語にこだわり,中途半端なことわざ事典や四字熟語辞典を入れるぐらいならthesaurusぐらいは入れてほしかったと思います。
>sonyの製品で他に問題点ってどんなものがあるんでしょうか。教えてください。
ソニーの電子辞書は,電子ブックの頃の仕様を引き継いで,例文や解説まで一緒に表示されるのがネックになります。プログレッシブのような例文や解説が多い辞書では見にくくてたまりませんが,今回はリーダーズなので何とかなるかもしれません。それ以外には,履歴や単語帳機能からのジャンプができないとか,ワイルドの「?」がないなど,細かな問題はあります。一方,ソニーの電子辞書は小さい割に頑丈というのは大きなメリットです。他掲示板でもVaioやウォークマンは評判がよくありませんが,電子辞書の耐久性の問題はあまりききません。

ソニーの新製品の液晶解像度 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 1月16日(水)08時30分04秒

手元の各電子辞書のスペックデータをちょっと調べてみましたが,DD-IC5000/7000の画面解像度(240*160ドット)や表示文字数(全角240字)というのは,キヤノンのIDF-4000(薄型の広辞苑搭載モデル)と同等です。4000も同じように,液晶サイズはSR-81000やXD-S8000なみに大きいのに,解像度はかなり低いです。そのぶん,文字は大きいのですが…。

ソニーの新製品 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 1月15日(火)15時03分55秒

英語重視モデルのDD-IC5000(OALD,リーダーズ,新和英,岩波国語,カタカナ語,四字熟語,ことわざ辞典等を収録)と汎用モデルのDD-IC7000(広辞苑,マイペディア,新英和・和英,四字熟語,ことわざ,世界の名言・名句,手紙実用文,英文手紙用例,カタカナ語,俳句季語,英語,ドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語,世界の料理メニュー等)の2機種です。まずは,以下のリンク先でニュースリリースをごらんください。
リリースを一読しただけでは分かりにくい特徴,「??」な点をいくつか書きます。
・7000には日本語ジャンプがついた(本当に上記の21種類の辞書すべてにジャンプできるのか,この中の主要辞書のみなのかは分かりません)が,5000にはない(英単語にはすべてジャンプできるので,リーダーズとOALDの引き比べや和英からOALD,リーダーズのひきくらべはできるはず)。
・7000のマイペディアに(2050のものと違い)ジャンル別事典がついた→PWシリーズの分野別辞典のようなコンセプトか? 人名や地名,その他のカテゴリーで絞り込んで検索できるみたい。
・液晶サイズは業界最大だが,解像度は最大ではない→これはある程度電子辞書を知っている人でないと引っかかるので要注意! ニュースリリースにあるように,液晶サイズ(画面の物理的な大きさ)は5型(5インチ)で,業界最大だそうである。しかし,液晶解像度(一度に表示される文字の多さ)が240*160ドットで,表示文字数が全角12ドットで240文字というのは,決して最大ではない,というよりハイエンドのモデルの中では少ない部類である。単純計算で,SIIやカシオの大画面モデルと横方向は同じで,タテが半分ぐらいの文字量。この数字は,SIIやカシオのクオーターVGA(約442文字)にはもちろん,シャープのPWシリーズ(約286文字)よりも解像度が低いことになる。画面寸法が大きく,解像度が低ければ当然ドットサイズが大きくなる→文字が大きくなるので,お年寄り等にはいいのかもしれない。
・漢字源は入っていない→が,現行の2050のような部品引きのできる漢字検索はついている
・用例検索→7000は新英和・和英から,5000はリーダーズ+OALD+新和英から用例が検索できる。IDF-2000EでOALDの用例検索ができなかったので,私にとっては待ちに待った機能。リーダーズはもともと用例が少ないのであまりありがたくないが。
・キャリングポーチがついている→これはソニーの電子辞書の伝統。
・コンテンツバランス→5000のほうは,リーダーズや英英は必要だが,CODはちょっと…という,SR-9200に興味のあるユーザがけっこう流れてくるのでは? 学習英和はないが,学習辞典的要素はOALDにまかせ,英和は語数を重視するという絶妙な発想には脱帽。リーダーズを必要とする人はもともと英語力のある人なので,学習辞書的要素は英和だろうが,英英だろうが関係ないから,学習英和がないという不満はあまりでないのではないか。5000の唯一(かつ最大)の難点は,英語のプロユースの5000に類語辞典がないこと。また,国語辞典がついているとはいえ,百科語をほとんど切り落とした岩波国語であるというのは,通訳や翻訳者には困るかも。このことからも,5000はSR-9200キラーにはなりにくいかもしれない。9200と8100の中間層(プロではないが,平均的学習者より英語ができる人。たとえば正規留学予定者とか)にぴったりの電子辞書になるのでは?
一方,7000のコンテンツは,数が多いとはいえ,「寄せ集め」の気がしなくはない。どういうコンセプトでコンテンツの選択をしたのかが不明。数が多ければいいのか? 5000のコンテンツバランスの良さとは大きな違いがある。ヨーロッパ系言語の会話集を使うは,貧乏旅行の学生などに重宝するだろうが,薬の事典や俳句季語事典はお年寄りの人が主に使うのではないか。このように,対象がまちまちな辞書を1つの筐体に盛り込むのは「??」。しかも,これだけコンテンツが多いので,情報量の少ないコンテンツを多く載せている。以下のように。
★(重要)カタカナ語辞典,ことわざ辞典,四字熟語辞典は5000にも搭載されていますが,他社製品と比較するときは,収録語数までしっかり調べたほうがいいです★
カタカナ語辞典:SR-9500やシャープのPWシリーズ搭載のものは,同じ学研でも本格的なもので,28000語入っています。カシオのものは旺文社で,その半分(12000語強)。今回のソニーのモデルは,さらに少なく,同じ学研でも7300語のものです。言いかえれば,9500やPW-9100のカタカナ語辞典に載っている語のうち,ソニーのカタカナ語に出ているものは4語に1語(単純計算で)しかないということです。
ことわざ事典:シャープのPWシリーズ収録のものは4500語,ソニーのものは1300語。
四字熟語:シャープは1450語,ソニーは1000語。
※このように,同じ「1冊」にカウントしていても,中身(情報量)は全く異なりますので気をつけてください。
ニュースリリースの情報をもとに,簡単に紹介しました。液晶寸法と液晶解像度の関係や収録辞書(カタカナ語辞典など)の他機種との語数比較などは,ソニーさんにとっては痛いところかもしれませんが,ニュースリリースを一読しただけでは見過ごされがちなことをあえて述べただけですので,ご了承ください。※上記のカタカナ語,ことわざ,四字熟語辞典の語数は,冊子体の同一書籍にあたり,そこに記載されている公称語数で比較しています。

http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200201/02-0115/


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