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キヤノンの新製品インプレッション(2004年分)

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Wordtank G50 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 2月27日(金)12時53分44秒

↑11月末の発売予定が大幅延期になったキヤノンさんの機種ですが,ようやく発売されたようです。この間にSR-T7000, T6700, XD-H9100と他社からハイエンド機が続々と登場していますが,G50はヨドバシドットコムでは(=店頭とほぼ同価格)26800円と,破格値で売り出されています。高校生向けのエントリーモデルであるSR-T4120が24800円ですから,これに2000円足すだけで国内最大規模の収録語数を持つ英和辞典が使えるわけです。リーダーズ&リープラ搭載で,図版付きの広辞苑,業界最大語数(現行機種の学研パーソナルカタカナ語の約2倍)のカタカナ語辞典,非JIS漢字まで含めた,本当の意味でのフルコンテンツの漢和辞典,高機能な単語帳,ブックマーク機能など,地味ではありますが,ハードウェア,コンテンツ双方にわたって大きく変わった新製品になっています。

実機が手元にないので何とも言えませんが,ブックマークの機能は,任意の画面を保存し,必要なときに呼び出す機能ですから,使い方次第ではSR-800/8100の二画面表示のような使い方もできると思います。もちろん,複数のウィンドウを見比べることはできないでしょうが,ペーパーバックを読んでいて,急に誰かから漢字をきかれて調べたいときなど,リーダーズの検索結果を画面保存しておいて漢字を調べ,その後リーダーズの画面保存結果を呼び出せば,前の作業の続きができます。コピー機の割り込み機能のような使い方ができるのではないでしょうか。単語帳も,カシオさんの機種ではマーク機能がつくなど,機能アップしましたが,それでも単チャンネルなので,G50のように4つに分けて登録できるのはいまだに他社製品が及ばないところです。

キヤノンさんの機種は新製品の投入サイクルも長く,一見目立ちませんが,G50は「とにかく安くて語数の多い英和辞典の入っている機種をください」というケースに対応できるでしょうから,SR-T7000やT6700のような目的を絞り込んだ層とは別の「何となく,語数が多い英和辞典があるといいと思っている層」の方にはけっこう売れるのではないでしょうか。最近は電子辞書も競争が激しく,新製品といってもマイナーチェンジに近いものがほとんどです。セイコーさんのように,ユーザの要望を積極的に取り入れているメーカーさんでも,その多くはコンテンツに関してであり,検索まわりの機能は,SR-9700以来大きな差はありません。そのような中で,G50のスペックは,コンテンツ以外では(メーカーさんによっては「コンテンツも」かもしれませんが(^^;;)変わり映えがあまりしない最近の電子辞書の中では異色のものだと思います。キヤノンさんのように1つ1つの機種を細く長くマイペースで売るスタンスのメーカーさんだからこそ,こういう機種が開発できたのかもしれませんが…。

SR-8000/8100なみのスペックの後継機を,と私もここではよく言っていますが,半年単位で新製品が出る(出さなくてはいけない)今の市場では,時間をかけてスーパースペックの機種を開発するのはどこのメーカーさんでも困難かもしれません。そのような中で「困難だ」と安易な競争(コンテンツの冊数や筐体寸法など)に流れるのでなく,ハードウェアをじっくりと練り上げたキヤノンさんには敬意を表したいと思います。